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右足の怪我を抱えながらチームをリードするM・コンリー

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メンフィス・グリズリーズのマイク・コンリーは、本来ならコートに立っているべき状態ではない。右足の負傷を抱えながらも懸命にプレーするコンリーについて、AP通信が伝えた。

レギュラーシーズン終盤、現地4月8日に行なわれたニューオーリンズ・ペリカンズ戦(110-74で勝利)で右足を痛め、最後の4試合を欠場した。完治までには6週間かかるほどの怪我だったが、それからわずか11日後の同19日に行なわれたポートランド・トレイルブレイザーズとのプレーオフ1回戦から復帰。チームメイトはコンリーがコートに立てたこと以外に、好パフォーマンスでチームを勝利に導いたことに驚いたという。

コンリーは、「何をどうしようと痛みはある。怪我をしていないつもりでプレーして、どこまでやれるか見てみる。チームのためにやれることをやって、試合の翌日はリハビリと回復にあてるだけ」とコメント。

第1戦に出場したコンリーは、患部を保護するパッドを装着していた関係で、右足だけ普段よりもハーフサイズ大きな30cmのシューズを履いた(左足は普段と同じ29.5cm)。

そんなコンリーを称えるのは、グリズリーズのチームメイトだけではない。ブレイザーズのダミアン・リラードも、同じポイントガードのコンリーが抱える問題を理解している1人だ。

「マイクのことはリスペクトしている。怪我を抱えているのに、相手がピック&ロールを仕掛けたときはファイトオーバーして、彼らがピック&ロールを仕掛けるときには動いてプレーを作らないといけない。彼は、コートに立っている間、ほぼ走り回っている。それなのに、怪我をしている今も、チームのためにやるべきことをやっている」(リラード)。

今季、自己最高となる年間107本の3ポイントシュートを成功させたコンリーは、「試合に出場できるのは楽しい。相手が誰であれ、ベストを尽くすだけだから」と話す。コートに出ている以上、怪我は関係ない。そんなコンリーの心意気がチームに伝播し、グリズリーズは次のラウンドに進めるかどうか。第2戦以降もコンリーのプレーに注目だ。

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