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[コラム]2016-17シーズン最高のフィニッシャーは誰だ!?(マササ・イトウ) - 4

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ガード部門

1位
デマー・デローザン(トロント・ラプターズ/65.7%)
リーグ屈指のドリブルスコアラー

デローザンは2ポイントシュートの8割近くをドリブルから打ち、平均以上の成功率を誇るリーグ屈指のドリブルスコアラーだ。制限エリア内のシュートは2割程度しかないため、彼の主戦場ではないが、ガードの中ではトップクラスのフィニッシャーと言えそうだ。

ダンクの割合は10%と高くはないものの、キャブズ戦、ペイサーズ戦と印象に残るダンクを決めている。プレイオフでも素晴らしいフィニッシュが見られるか。

2位
クレイ・トンプソン(ゴールデンステイト・ウォリアーズ/65.7%)
お手本通りのバスケットカッター

Klay Thompson Warriors

0.01%の差で2位となったトンプソンは、デローザンとは対照的に、制限エリアの8割のシュートがアシストからのもの。ウォリアーズの主戦術となっている3ポイントシューターをおとりにした、教科書に出てくるようなバスケットカットでフィニッシュを量産していることがよくわかる。制限エリアで打たれたシュート233本のうち、ダンクが5本しかないのもトンプソンらしい数字だ。

3位
ジェームズ・ハーデン(ヒューストン・ロケッツ/65.5%)
アシスト不要のアシスト王

James Harden Rockets

ウェストブルックとの激しいMVP争いを演じるアシスト王ハーデンは、デローザン、トンプソンとは違った形でフィニッシュを量産するスコアラーだ。制限エリアでの被アシスト率11%は驚異的な低さ(次点はデローザンの27%)で、アシストがなくてもドリブルからフィニッシュできるハーデンの能力がよくわかる。

ウォリアーズに次ぐリーグ2位に位置するロケッツの攻撃力は、絶対的な優勝候補のウォリアーズを倒す可能性を秘めている。そして、その攻撃力の中心となるのがハーデンのフィニッシュ力であることは言うまでもない。

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結論:最高のフィニッシャーは誰なのか?

所属チームの影響もあるとはいえ、ほぼすべての切り口でリーグトップクラスの成績を残したケビン・デュラントがリーグ最高のフィニッシャーと言えそうだ。ウォリアーズ加入1年目でこの成績となると、来年以降どこまで進化していくのか楽しみでもあり、恐ろしくもある。

なお、今回使用したデータはすべてNBA.com/statsで確認できる。皆さんも独自のスカウティングで選手の評価やプレイオフの展望予想を行なってみてほしい。

注:制限エリアシュート数200本以上の選手を対象とした。

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文: マササ・イトウ Twitter: @ma_sa_san


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