フォワード部門
1位
ケビン・デュラント(ゴールデンステイト・ウォリアーズ/78.2%)
フィニッシュ力を進化させた最強スコアラー
今シーズン、サンダーからウォリアーズに電撃移籍を果たしたデュラントが、センターのトップ3を越えるリーグトップの78.2%を記録している。ダンクとレイアップの成功率はそれぞれ97%、68%といずれもトップクラス。昨シーズンからは、シュート成功率が70.7%から78.2%に、シュート数の割合も23%から28%に劇的に向上しており、ウォリアーズに移籍したことで、より楽な形でフィニッシュを量産していることがわかる。
プレイオフ直前に復帰したデュラントがこのフィニッシュ力を維持できれば、ウォリアーズの優勝確率は非常に高くなりそうだ。
2位
レブロン・ジェームズ(クリーブランド・キャバリアーズ/76.1%)
レイアップキング
ジェームズは10年近くにわたり、常にトップを走り続けてきたフィニッシャーで、シュートの半分近くを制限エリアで打っている。成功率の高いダンクの割合は年々減り続けている(割合は25%)ものの、それでも高いフィニッシュ力をキープできるのは、リーグトップクラスの成功率(71%)を誇るレイアップが衰えを見せないからだろう。
レイアップのフィニッシュは7割程度がドリブルからのもので、相手にぶつかりながらも、左右の手どちらでも高確率で決める独特のレイアップが目に浮かぶ。プレイオフでも例年通りのフィニッシュを見せてくれることを期待したい。
3位
モントレズ・ハレル(ヒューストン・ロケッツ/74.0%)
突進するハッスルマン
デュラント、ジェームズに次いでランクインしたのは意外にもハレルだった。2年目のハレルはスター選手ではないものの、ビッグマンの故障で苦しんだロケッツの大躍進を支えたキーマンだ。ボールスクリーンからバスケットに突進していく気迫あふれるプレイはチームに勢いを与えている。
ポジションはフォワードだが、ダンクが半分近くを占め、センターポジションとしての起用がほとんどと考えてよい。また、シュートの8割がアシストによるもので、その半分近くはジェームズ・ハーデンからのパスとなっている。
プレイオフで出場機会があるかは微妙だが、ゲームの流れを変える可能性を秘めた選手と言えるだろう。
文: マササ・イトウ Twitter: @ma_sa_san