球団史上最高の開幕から8勝1敗という好スタートをきったロサンゼルス・クリッパーズが、11月11日(日本時間12日)に敵地で行なわれたオクラホマシティ・サンダー戦に辛くも勝利した。勝利はもちろん重要だが、クリッパーズは、サンダー戦での最後のプレイに対するドック・リバース・ヘッドコーチからの指示を貫いたことで、チーム内の信頼をより強固なものにしたと言える。『LA Times』のブロデリック・ターナー記者が伝えた。
オクラホマシティ・サンダーから薄氷の勝利を掴んだ後、ロサンゼルス・クリッパーズのドック・リバースHCは、平静さを失いかける瞬間もありつつも、チームは指揮官の戦術を最後まで信頼したと強調した。
とはいえ、2点リード(110-108)で迎えた第4クォーター残り2.9秒にラッセル・ウェストブルックが3ポイントシュートを外すまでは、息を飲む展開だったと言わざるを得ない。
最後のプレイを指示した際、リバースHCは選手たちの間に納得のいかない雰囲気を感じたという。シュート成功率は決して高くはないものの、同試合で6本中3本の3Pを成功させていたアンドレ・ロバーソン、同じく5本中4本の3Pを決めていた新人のドマンタス・サボニスをマークするのではなく、ペイントを塞ぎ、ウェストブルックのプレイを阻止しようと伝えたからだった。
しかし、クリッパーズの選手たちはリバースHCの指示に同意し、従った。
ウェストブルックは、試合を通してフィールドゴール25本中16本をミス。最後の1本は、勝敗を分ける大きな1本だった。
リバースHCは試合後、最後のプレイについて、「今日の試合は、簡単に信頼を失いかねない一戦だった」と説明した。
「ロバーソンもサボニスも3Pを成功させていたが、選手たちにはペイントに入らせないようしようと伝えた。皆、『何故?』という顔をしていたが、上手く機能した。選択したプレイで簡単に信頼を失いかねない試合だったが、そうはならなかった」。
「最終的に試合に勝てた。これで、今後の試合でいろいろと実験するだけの権利を得られたと思う」。
原文:Overlooked Clippers off to best start in franchise history by NBA.com(抄訳)