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経験から自信を得たセルティックス

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メディアデイのため9月25日(日本時間26日)にマサチューセッツ州ウォルサムにある練習施設に集まったボストン・セルティックスの選手たちの表情からは、昨季の経験から得た自信がうかがえた。

ロスターの大半の選手が1シーズンの半分も一緒にプレーしたことがないものの、一見してわかるほどにチームケミストリーはできあがっている。昨季途中に加入したアイザイア・トーマスは、こう語る。

「戦力だけを見たら、昨シーズンよりも強いチームになっていると思う。皆で一丸となって、昨シーズンのチームに上積みさせたい。(ベテランの)デイビッド・リー、アミア・ジョンソン、それにドラフトで加わった新人選手もチームの助けになってくれる」。

昨季はオールスターブレイク以降20勝11敗というハイペースで勝利を重ね、プレーオフ出場権を掴んだ。1回戦でクリーブランド・キャバリアーズにスウィープで敗れたものの、若い選手が多いチームにとっては得難い経験になったようだ。

新人ながらプレーオフで活躍したマーカス・スマートは、「(プレーオフでは)ミスが少なくなるということをチームとして学んだ。1つのミスが結果に影響を及ぼす」と語った。

だが、ブラッド・スティーブンス・ヘッドコーチは、昨季の経験がチームを強くすると自信を見せる。

「プレーオフに進出して、1回戦でスウィープされるのは、決して満足のいく経験ではない。しかし、われわれ全員にとって素晴らしい学習体験だった。新チームが揃ったのは今日が初めてだが、チームに生かされているのがわかる。(昨季の経験が)チームのモチベーションを上げる要因になってもらいたい」。

ゴールデンステイト・ウォリアーズの優勝に貢献し、オフにセルティックスに移籍したリーは、合流初日から可能性を感じているようだ。

「まず気がついたことは、選手層の厚さ。そして全員がハードにプレーするチームであるということ。所属カンファレンスや、来季どういうことが起こるかにかかわらず、彼らのような姿勢が力に変わる。今オフにチームに加わった選手は個性を持っていて、チームのケミストリーを強化できると思う」。

来季の目標を聞かれたスティーブンスHCは、「さぁ、どうだろう。トップ30のどこか」と、笑顔を交えて語った。来季も厳しい戦いが続くという下馬評を覆し、どれほどのサプライズを起こしてくれるのか、スティーブンスHCが率いる新チームの歩みに期待したい。

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ