NBA

キャブズ加入のアイザイア・トーマス「このチームが機能したときのことを思うとゾッとする」

Author Photo
Sporting News Logo

9月7日(日本時間8日)、クリーブランド・キャバリアーズはボストン・セルティックスから獲得したアイザイア・トーマス、ジェイ・クラウダー、アンテ・ジジッチの入団会見を行なった。

チームカラーのジャケットを着て会見に出席したトーマスは「世界でベストなプレイヤー(レブロン・ジェームズ)とプレイできることに興奮している」と語った。

「チームが苦しい状況も経験してきたし、ベストプレイヤーがいないチームでもプレイしてきたけれど、僕たちは、ある戦力で戦い続けた。この状況に身を置けることが全てだと思う。世界最高のプレイヤーと一緒にやれて、しかもケビン・ラブやJR・スミス、デリック・ローズのような選手ともプレイできる。指揮官はNBAでも長くプレイしたタロン・ルー・ヘッドコーチ。『Player’s Tribune』に寄稿した文章にも記したけれど、夢のような組み合わせだと思う。以前からいる選手、新しい選手が噛み合って、全てが機能したときのことを思うとゾッとするよ。気持ちが昂っている。待ちきれないね」。

過去3シーズン連続でNBAファイナルに進出しているチームに新加入3選手をどうフィットさせるかを聞かれたルーHCは「彼らが噛み合うまでに時間はかからない」と答えている。

「彼らを噛み合わせること、チームと同じ方向を向かせることは私の仕事だ。だが、昨日アイザイアと話したとき、彼には『自分のままでいてくれ。遠慮するな。チームにフィットすることだけを考えろ。レブロンもケビンも、他の選手も、誰かに従ったり、譲るようなことは好まない』と伝えた。1試合平均29得点を記録するような選手を加えられて興奮している。彼はフリースローも獲得できて、ビッグショットも決められ、どんな場面でも物怖じしない。これは非常に大きな補強だ。そして守備が素晴らしく、4つのポジションを守れるジェイ・クラウダーも加わった。彼は3ポイントショット成功率40%の選手で、タフネスも持ち合わせている。このチームに必要だった選手だ」。

同じくキャブズに加わったクラウダーは、トレードが成立した日、癌と闘い続けた母親が他界した。つらい経験をしたものの、コート上での話をすれば、セルティックスは今年のドラフト全体3位でジェイソン・テイタムを指名し、フリーエージェントだったゴードン・ヘイワードを獲得するなどウィングの選手が増え、ポジションが安泰でなかったことも確かだ。この状況を踏まえ、クラウダーはボストンで何かしら変革が行なわれることを予感していたと言う。

「ウィングの選手が多かったので、不安はあった。それで球団にも自分の気持ちを伝えたんだ。何かしらの方向性を示してもらいたかったからね。今回のトレードで、球団は僕に意思を示してくれた。彼らが求めるものもわかった。球団の決断を尊重しているよ」。

キャブズが獲得した3選手の中で最も知名度が低いのがセンターのジジッチだろう。まだ20歳のジジッチは「僕の持ち味はタフネス。機動力があって、守備とリバウンドが得意だ。チームメイトがイージーなショットやレイアップを決められるようなスクリーンもできる」と語っている。

原文:State Of Independence by Joe Gabriele/Cavaliers.com(抄訳)


著者
NBA Japan Photo

NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ