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リポート:キャブズとセルティックスがトレード成立に向け協議中

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クリーブランド・キャバリアーズとボストン・セルティックスには、カイリー・アービングとアイザイア・トーマスの身体検査をパスさせるため、8月31日(日本時間9月1日)のアメリカ東部標準時間午前10時まで猶予が与えられている。

トーマスは『ESPN.com』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者とのインタビューで健康状態について語ったが、両チームのトレードを成立させる鍵は、キャブズがセルティックスにさらなる条件を求めるかどうか、ということ。『Cleveland.com』のジョー・バードン記者が、今回の大型トレードについて伝えている。

関節唇の断裂により昨季のイースタン・カンファレンス決勝 第3戦から欠場を余儀なくされた身長175cmのトーマスは、8月25日(同26日)にクリーブランドでの身体検査を終えた。だがそれ以降、クリーブランド・キャバリアーズとボストン・セルティックスは、トレードを成立させるための選択肢を再検討しているという、チーム関係筋からの情報が伝わってきているだけだ。

キャブズは当初の内容のまま今回のトレードを受け入れることも、セルティックスにさらに条件を求めることも、もしくはトレードを取り消すこともできる立場にいる。

複数の関係筋が『Cleveland.com』に話した内容によれば、キャブズはセルティックスに追加条件を要求していないという。『ESPN.com』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者は、両チームが問題解消に向けて協議していると伝えた。

またウォジナロウスキー記者は、キャブズはセルティックスに対して追加選手の獲得あるいはドラフト指名権の譲渡を求めていないと伝え、複数の関係筋も、キャブズがセルティックスにジェイレン・ブラウンやジェイソン・テイタムをトレード条件に加えるよう求めたことは一度もないという情報を『Cleveland.com』に提供している。

キャブズはトーマスの股関節について「懸念がある」と説明しただけで、それ以上の公式コメントを発表していない。先週セルティックスのダニー・エインジ球団社長は、トーマスが今季開幕に間に合わない可能性があることを示唆したが、シーズン中には復帰できるという見方を示した。

トーマスの健康状態が、今回のトレード成立の鍵だ。今季が契約最終年のトーマスは、来夏フリーエージェントになって大型契約の締結を希望し、キャブズは今季もNBAファイナル進出を目標に掲げている。

トーマスは『ESPN』に対して「(キャブズが)何をしているかわからない」と語った。

「自分にコントロールできることではないからね。僕は自分にコントロールできることについて話したい。つまり、(股関節のけがが)今後問題にならないということはわかっている」。

またトーマスは、負傷した股関節を回復するさせるため、手術を受けるべきだったという意見に反論している。

「このけがが僕のキャリアにダメージを与えると言った医師は一人もいない」と、トーマスは言う。

「手術はベストな選択肢ではなかった。3月に(ミネソタ・ティンバーウルブズとの試合中)カール・アンソニー・タウンズが倒れて僕の身体に乗る形になってしまって悪化したんだ。そのままプレイし続けて、悪い状態になってしまった。プレイを続けることができない状態までにね」。

「自分の評価が下がっているわけではない。必ず復帰するし、以前と同じ選手に戻る」。

原文:Reports: Cavs, Celtics trying to iron out trade by NBA.com


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ