このオフシーズン、クリーブランド・キャバリアーズはいかにしてチームを強化するかという課題だけでなく、スターフォワードのレブロン・ジェームズがチームに残るのかどうかも、その判断を待たなければならないという状況にある。
ジェームズが、保持しているプレイヤーオプションを行使するのか、破棄して制限なしのフリーエージェントになるのかを決めなければならない期限は6月29日(日本時間30日)。それまで、キャブズは全体8位指名を持っているNBAドラフト2018というイベントが残っている。前回ジェームズが同様にオプションを行使するかどうかという状況になったのはマイアミ・ヒートに在籍していた2014年で、そのときはドラフトの2日前にチームにオプションを破棄することを伝えていた。その後、ジェームズはフリーエージェントとしてキャブズと契約している。
『Cleveland.com』のジョー・バードン記者は、キャブズはジェームズがどうするかはわからないままドラフトの戦略を練ることになると報じている。さらに、ジェームズとキャブズのフロントは連絡を取り合っているとも話している。
6月21日(同22日)にNBAドラフトを迎えるなか、キャブズはレブロン・ジェームズがこの夏にどうする予定なのかは知らないままになりそうであると、複数の情報筋が『cleveland.com』に伝えている。
それらの情報によると、キャブズのフロントとジェームズ陣営は電話で話したり、直接会って話し合ったりしているものの、ジェームズ自身は会話に参加していないとのことだ。そしてジェームズの去就については大した会話は行なわれていないとも伝えられている。
なぜなら本人もわかっていないからだ。
キャブズはトレードで指名順を上げたいと考えているチームからの連絡に耳を傾け、ロスターを強化するとともにジェームズにとっても魅力的なベテラン選手を求めている。
もしジェームズがフリーエージェントとしてチームを去ったとしても、キャブズはケビン・ラブ(2410万ドル)、ジョージ・ヒル(1900万ドル)、トリスタン・トンプソン(1750万ドル)、JR・スミス(1470万ドル)などがいることからサラリーキャップを超過しており、オーナーのダン・ギルバートはジェームズ不在ながらも贅沢税を支払うこととなる。
しかしジェームズが決断するまでのあいだ、キャブズはチームを強化し続ける(要するに「お金を使い続ける」)方向であると複数の情報筋が伝えている。
原文:Report: Cleveland Cavaliers won't know LeBron James' intentions by Draft night by NBA.com