8月21日(日本時間22日)にカリオカ・アリーナで行なわれたリオデジャネイロ・オリンピック男子バスケットボール決勝で、セルビア代表に96-66で快勝し、3大会連続で金メダルを獲得したアメリカ代表のカーメロ・アンソニーが、試合後の会見でメディアの質問に答えた。
――金メダル獲得を不安に思った瞬間はあった?
約束されたことなんて何一つなかったけれど、自分たちが取り組んできたことを考えれば、この場所に来られないと想像したことはなかった。隣にいる選手(ケビン・デュラント)の力を信じていたし、コーチングスタッフのことも信頼していた。それに、金メダルをかけて戦えるポジションにチームを導いた仲間のことも信頼していた。だから、疑ったことなんて1度もない。もちろん、ここまでくるのは簡単ではなかった。ベガスから始まって、リオでこの場に立つための旅路に関して言えば、これ以上の結果は望めない。
――全勝で終えられたことは重要だった?
とにかく勝つことが大事だった。何試合かで良いプレイができなくて、色々と批判されていたことも知っている。でも、それから集中して取り組んで、金メダルを首にかけられたことが何よりも特別なこと。皆が知らないところで、僕たちは集中力を高めた。毎試合で集中したし、メダルラウンドでの集中力は上のレベルだった。大舞台でプレイしている選手たちと一緒なら、皆のことを信頼できる。舞台が大きくなればなるほど、皆が更に上のレベルのパフォーマンスを披露してくれる。だからこそ、全勝で終えられると信じて疑わなかった。オリンピックを8勝0敗で終えられるかどうかは、毎試合で集中力を高められるかどうか。つまりは、自分たち次第だった。これは、特別な瞬間だよ。
――2020年の東京五輪での復帰は考える?
それはない。もう十分チームUSAのために尽くした。代表戦に出られなくて寂しさも覚えるだろうけれど、それと同じくらい、今回の代表で一緒に戦った選手、若い世代に託す時期だと思っている。とても素晴らしいことを成し遂げられる機会を譲る時期だと思っている。USAバスケットボールに関していえば、僕はシューズを脱ぐ番だ。とても楽しい旅だったよ。良いときも、悪いときもみてきた。金メダルを獲得するフィーリングがどういうものかも経験できた。何にも代え難い思い出さ。