カーメロ・アンソニーの周辺ではトレードの噂ばかりが飛び交っているものの、どうやらニューヨーク・ニックスはアンソニーのトレードを実現させられないようだ。
『The Undefeated』によれば、ニックスはアンソニーが15%のトレードキッカー(トレード拒否権。仮に契約期間内にトレードされた場合、選手が年俸の15%を追加で受け取れる権利)を放棄しないことを確信しているという。
アンソニーは2月19日(日本時間20日)にニューオーリンズのスムージー・キング・センターで行なわれたNBAオールスター2017後、『The Undefeated』に対し「双方にとって意味のある状況が何なのか把握できていない」と答えた。
「自分は単に『トレードに出せ』と言うタイプの選手ではない。明確なプランが無い限りね。そちらのほうが大事だから」。
クリーブランド・キャバリアーズ、ロサンゼルス・クリッパーズ、ボストン・セルティックスへのトレードが噂され、ニックスファン、そしてニックス球団社長のフィル・ジャクソンもアンソニーを批判している。チームに求められていない状況であれば、たいてい契約に含まれているトレード拒否条項を破棄し優勝が狙えるチームに移籍するケースが多い。
しかもニックスは直近28試合で21敗を記録している。しかし、オールスターブレイクはアンソニーの頭を整理する上で必要な期間だった。
アンソニーは19日、リポーターに「自分が対応しないといけなかった状況にかかわらず、仲間が僕をサポートしてくれて嬉しかった」と答えている。
「僕と同じような状況を体験している選手であれば、自分の事のように考えられるもの。だから仲間たちがいろいろと僕の状況について話してくれるのは大きいんだ」。
アンソニーはオールスター期間中、先日リポーターに「チームに歓迎する」と発言したシカゴ・ブルズのジミー・バトラーと再会。だがそれよりも、少しばかりの休息が必要だったと本人は言う。
「精神的には良い状態だよ。(トレードの噂から)切り替えて、頭を整理しようしている」とアンソニーは『The Undefeated』に語った。
「バスケットボールを楽しんでプレイすることに集中している。いろいろあると、たまに楽しむことを許されていない気がする。この2か月間は、試合を楽しむことが重要だった」。
結局のところニックスにとっては何の解決策にもなっていない。あらゆる問題を解決するには、試合に勝つしかないからだ。幸い、ニックスはプレイオフ進出最後の枠であるイースタン・カンファレンス8位とわずか4ゲーム差につけている。
原文:NBA trade rumors: Carmelo Anthony says he won't leave Knicks 'without having a plan' by Joe Rodgers/Sporting News