ロサンゼルス・レイカーズとホームアリーナを共有するロサンゼルス・クリッパーズは、エリートチームのようにホームで結果を出せていない。今季のクリッパーズがさらなる前進を目指すなら、ホームでの成績を改善する必要があるのだ。『オレンジ・カントリー・レジスター』のダン・ワイキー記者が報じている。
ステイプルズ・センターにおけるクリッパーズの問題は、クリッパーズ自身にある。10月22日(日本時間23日)の練習の前に、クリス・ポールは「僕らの最大の問題の一つは、ホームがホームじゃないってことだ」と認めた。
「理由は分からない。なぜか、僕らは相手にとってプレイしづらい場所にできていないんだ」。
「もちろん、僕らのメンタリティの問題だろう。プレイしているのは僕らなんだ。観客が応援してくれるように、支えてくれるようにしなければいけない。ステイプルズ・センターを僕らのホームに、相手にとってプレイするのが大変な場所にしなければいけないんだ」。
昨季のクリッパーズはホームで29勝12敗だった。リーグ7位の成績だ。だが、ドック・リバースHCにとってリーグ7位というのは十分な数字にならない。同HCは「本当に良いときは、もっと地の利を活かして勝たなければいけない」と訴えた。
「昨季の我々はその点でうまくやれなかったと思う。もっと良い成績にしなければいけない。自分たちがどれだけの試合に勝ち、ホームでどれだけ落としたかを考えれば、我々はレギュラーシーズンでもっとうまくやらなければいけなかった」。
「偉大なチームになりたいなら、ホームで勝たなければいけないんだ」。
クリッパーズはこの2年、レギュラーシーズンでホーム59勝をあげている。その間、ゴールデンステイト・ウォリアーズはホームで78勝、サンアントニオ・スパーズは73勝、クリーブランド・キャバリアーズは64勝をあげた。
ディアンドレ・ジョーダンも「ホームよりロードのほうが良いチームだと感じるときがあるよ。これは良くない」と呼びかけている。
「僕らはホームで偉大な、そしてロードで本当に、本当に良いチームでありたいと思っているんだ。そのための方法を見出さなければいけない」。
「ホームだと、観客に頼り、『オレたちはホームだ』という気持ちに頼ってしまうんだと思う。でも、ロードだとアリーナの全員が敵だと分かっているから、よりモチベーションになるんだ。だから、僕らはホームでも同じモチベーションを見つけなければいけない」。
クリッパーズは、観客を批判しているのではない。自分たちを批判しているのだ。ポールは「誤解しないでくれ。観客はいつも僕らをずっと支えてくれている」と強調した。
「でも、僕らが彼らを応援する気にさせなければいけないんだ。チームとしてね。僕らがそのエネルギーをもたらさなければいけないんだ」。
原文:Can the Clippers take care of home? by NBA.com(抄訳)