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ブライアン・コランジェロが76ersのバスケットボール運営部門代表に就任

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4月10日(日本時間11日)、フィラデルフィア・76ersは、ブライアン・コランジェロのバスケットボール運営部門代表就任を発表した。

コランジェロは2005-06シーズン途中から2012-13シーズンまでトロント・ラプターズで7シーズン半、球団社長兼GMを務めた。ラプターズで最初のフルシーズンとなった2006-07シーズンには、いきなり前年から20勝上乗せさせ、当時の球団記録にあたる年間47勝をあげるチームを作り上げ、同シーズンのエグゼクティブ・オブ・ザ・イヤーに輝いた。

また、フェニックス・サンズのGMを務めた2004年にはシーズンオフにスティーブ・ナッシュをトレードで獲得し、チームは同年、球団記録となる年間62勝20敗を記録してプレイオフに進出すると、ウェスタン・カンファレンス決勝まで勝ち進んだ。この功績により、コランジェロは2004-05シーズンのエグゼクティブ・オブ・ザ・イヤーに選出されている。ナッシュは、2004-05、2005-06シーズンにシーズンMVPを連続で受賞した。

NBA史上、異なる2チームのフロントとしてエグゼクティブ・オブ・ザ・イヤーを受賞したのはコランジェロを含め3人しかいない。

ラプターズ時代には、ドラフトでデマー・デローザン(2009年の全体9位)、ヨナス・バランチュナス(2011年の全体5位)、テレンス・ロス(2012年の全体8位)を指名したほか、2012年のシーズンオフには、2015年と2016年にオールスターに選出されることになるカイル・ラウリー(ポイントガード)をトレードで獲得し、現チームの主力を集めた。

サンズでの15年間でも、ドラフトでマイケル・フィンリー(1995年の全体21位)、ナッシュ(1996年の全体15位)、ショーン・マリオン(1999年の全体9位)、アマレ・スタウダマイアー(2002年の全体9位)を指名するなど、将来的にオールスター選手となる才能を見出した実績がある。

コランジェロがGMとして在任した18シーズン中チームがプレイオフに進出したのは11度で、その内4シーズンでディビジョン優勝のタイトルを獲得している。

76ersのGM就任に伴い、実父であり現76ersバスケットボール運営部門チェアマンのジェリー・コランジェロは同職を退くが、今後もスペシャルアドバイザーとしてチームに残る。

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ