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ペリカンズ、デマーカス・カズンズ獲得は吉とでるか凶とでるか

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ニューオーリンズ・ペリカンズがウェスタン・カンファレンスの最後のプレイオフ出場枠となる8位の 座を目指しているのは明らかだ。そうでなければ、サクラメント・キングスとデマーカス・カズンズのトレードをすることはなかっただろう。この取引は吉とでるか、凶とでるか。『The Times Picayune』のジェフ・ダンカン記者が報じた。

ペリカンズが2月19日(日本時間20日)、才能あふれるがトラブルも多いオールスター選手のトレードに向かったのは、我々に2つのことを示している。

まずは、ペリカンズが真剣にウェストの8位を狙っているということだ。そして、アンソニー・デイビスというフランチャイズプレイヤーの競争者をつくろうとしている。ペリカンズは停滞状態から抜け出すために大きく動く必要があったのだ。

もうひとつは、彼らは我々が知らないことを知っているということだ。知っていなければいけない。そうでなければ、デル・デンプスGMはキャリアを棒に振りかねない行為をしたということになる。この取引は、ニューオーリンズにおいて彼が出世するか、あるいは失敗するかのどちらかだ。そしてペリカンズ全体の成功、あるいは失敗にもつながる。

我々に推測できるのは、デンプスとペリカンズはカズンズの代理人であるジャリン・アカナから、2018年にカズンズがペリカンズと長期契約を結ぶという保証のようなものを得ているということだ。

16カ月以上カズンズを引き留められると知らずして、これだけの規模の取引に踏み切ることはできない。短期間のレンタルのために、バディ・ヒールド、タイリーク・エバンス、ラングストン・ギャロウェイ、そして2つのドラフト指名権という大きな未来をトレードすることはない。

2018年にカズンズがより良いところへ向かうのなら、この取引はすぐに大変な大惨事となるだろう。

また、ペリカンズはカズンズがロスターにフィットするということも知っているに違いない。一見する限り、彼はアルビン・ジェントリー・ヘッドコーチのシステムにフィットすると思われる。カズンズは本物のローポストのビッグプレイヤーだ。

ともにケンタッキー大学出身ではあるが、カズンズとデイビスが一緒にプレイしたことはこれまでのキャリアであまりない。2人ともそれぞれのチームで顔となってきた選手たちだ。ともに素晴らしい才能を持つが、カズンズとデイビスが適応し、同調するには時間が必要だろう。

それができれば、ペリカンズは恐るべき存在となるだろう。近年のNBAでこれだけのビッグマンコンビはいなかった。初めてのことかもしれない。デイビスとカズンズは若きビッグマンの中ではベストの2人だ。合わせて1試合平均55得点、22リバウンドを記録する。ペイントの中でも外でも、彼らは対戦相手に大きな問題をもたらすだろう。

原文:Boogie or bust for the Pelicans by NBA.com(抄訳)​


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ