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満身創痍でチームを牽引するL・ジェイムズ 「同情はいらない」

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クリーブランド・キャバリアーズのスターであり、リーダーであるレブロン・ジェイムズは、現地26日のイースタン・カンファレンス決勝第4戦で、再びアトランタ・ホークスを下そうとしている。だが、彼は自身の肉体や精神との闘いにも勝とうとしているところだ。

30歳となったジェイムズは、キャリアの序盤のころほど頑丈ではなくなっている。今季のキャブズにとってターニングポイントとなったのは、1月にジェイムズが2週間にわたってリハビリをし、回復に努めたことだった。

同24日のホークスとの第3戦で、ジェイムズは第4クォーターやオーバータイムに脚がつり、2度にわたってギブアップしそうになった。最初にフィールドゴールを10本連続外すなどしたジェイムズだが、最終的には37得点、18リバウンド、13アシストとトリプルダブルを達成し、ホークスを敗退寸前へと追いやっている。

一部では、ジェイムズが疲労や痛みを誇張しているという声もある。だが、そういった人たちは、試合後の90分にわたる治療や、同25日の練習後の60分間の治療を見ていないのだ。

だが、ジェイムズは「僕は傷ついた状態でポストシーズンを迎えた。ラウンドごとに傷ついている」としつつ、勝つためには犠牲が必要だと語った。

「今日は体が良い状態じゃなかったし、悪くなっている。でも、勝ちたければ、犠牲を払わなければいけないんだ。この数年、5月までたくさんプレーできたのは幸運だった。僕は体を犠牲にしている。それだけのことだ」。

ケビン・ラブが離脱し、2試合連続で欠場中のカイリー・アービングも第4戦への出場が不透明というなかで、ジェイムズが座っている余裕はない。

だが、ジェイムズは「脚を引きずっているのは僕だけじゃない」とコメント。「脚がつっているのも、傷ついているのも、僕だけじゃない。たくさんの選手たちが同じようにプレーしており、僕はその一員ということだ」と、チームメイトたちも歯を食いしばっていることを強調した。

「同情はまったくいらない。疲れたからと休んでいることはできないんだ。ユニフォームを着て、コートに立てば、チームのために戦わなければいけない。シンプルなことさ」

キャブズのデイビッド・ブラットHCは、「このレベルの激しさで、これほど多くプレーしていれば、そういったことを経験するものだ。普通ではない。彼は勇敢に、そして見事に戦ったんだ。彼は準備をしてくれるだろう」とジェイムズに期待を寄せた。

ジェイムズは同25日、「プレーオフでは体を犠牲にし、終わったときには消耗しきっているものなんだ。それが僕のプレーなんだよ。僕はそう学んだし、ポストシーズンでのプレーには慣れている。プレーオフでは、決して絶好調でいられることはないんだ」と語った。

原文: Bangs, bruises all part of playoff basketball for James by Steve Aschburner /NBA.com (抄訳)

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