ロサンゼルス・レイカーズのロンゾ・ボールは、マジック・ジョンソンのかつての試合の映像を父親に見せられながら育った。今、そのジョンソンはボールの“師匠”となっている。ジョンソンはボールをファミリーの一員とみているのだ。
ジョンソンは9月25日(日本時間26日)のメディアデーで「彼がオフィスに来たとき、私は彼のボスになりたくなかったんだ」と明かした。
「私はただ年の離れた兄のようになりたいんだよ。そして背中を叩いたり、彼を助けるための情報を与えたいだけなんだ」。
19歳のボールは笑いながら、58歳のジョンソンが「おじさんのようなものだよ」と返した。
「(兄というより)おじさんさ。兄にしてはちょっと年をとりすぎだよ。でも、感謝している」。
ボールはジョンソンとすぐに良い関係を築けたと明かした。アドバイスが必要ならば、ジョンソンのオフィスに向かうだけでいい。ボールは「彼は史上最高のポイントガードだったと思う」と述べた。
「その彼がすぐそこにいるんだ。僕は好きなときに彼と会うことができる。彼はいつも喜んで僕と話をしてくれるんだ」。
ジョンソンは自身が新人だったときにジェリー・ウェストやビル・シャーマン、チック・ハーンに導かれたように、ボールを導いていきたいと望んでいる。だが、ジョンソンは「彼は常に偉大な、殿堂入りするようなポイントガードと戦っていく」としつつ、ボールの自信も感じているようだ。
「だからこそ、彼はレイカーズに指名されることを望んだ。だからこそ、我々は彼を指名したかった。彼がそういう試合と状況を経験できるようにね」。
レイカーズが大きな期待を寄せるのは、ボールだけではない。ジョンソンはブランドン・イングラムにショウタイム時代の盟友ジェームズ・ウォージーを見出している。ジョンソンは「イングラムにとっては飛躍のシーズンになると思う」と述べた。
「我々は彼のステップアップを必要としている。このチームの得点王となり、攻撃面でアグレッシブになってもらいたいんだ」。
イングラムはオフシーズン中にジャンプショットの向上や筋肉増強に励んだ。UCLAの練習施設で彼がトレーニングしない日はほとんどなく、コーチやトレーナーからしばしば休息を取るように指示されたほどだった。
イングラムは「(施設に)忍び込まなければいけないときもあったよ」と笑いつつ、「でも身体が言うことを聞かなければいけないときもあった」とつけ加えた。
ジョンソンは、そんなイングラムの意識が大きな飛躍へ導くはずだと確信している。そしてイングラムは、チームの得点王になれというジョンソンの希望をかなえられると信じている。
もちろん、そのうえでボールは助けとなるはずだ。イングラムは「守備でリーダーになるのと同じく、(チーム得点王も)目指していることだよ」と述べた。
「今年はポイントガードが簡単に得点させてくれる機会をたくさんつくってくれるはずさ」。
原文:Ball, Ingram Accept Challenges Heading Into Camp by Joey Ramirez/Lakers.com(抄訳)