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NBA引退のアマレ・スタウダマイアーがイスラエルへ

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8月1日(日本時間2日)、アマレ・スタウダマイアーがハポエル・エルサレムと2年契約を結んだ。AP通信が報じている。

スタウダマイアーは自身と家族にとって感動的な決断だとし、これまで何度も訪れていたエルサレムでプレイすることは「精神的な旅路」だと述べた。

母親を通じて「ヘブライのルーツ」があると信じており、ダビデの星やヘブライ語のタトゥーも入れているスタウダマイアーは、「イスラエルでプレイするという夢がかなった」と喜びを表した。

「僕はハポエル・エルサレムでプレイできる。プレイしたいと願っていたチームだ」。

契約への署名が行なわれたマディソン・スクエア・ガーデンでの会見には、イスラエルとアメリカの両国国旗が掲げられた。

スタウダマイアーは来週、夫人とともにエルサレムに向かい、4人の子どもたちの学校を下見。フロリダに1週間戻り、8月末からエルサレムでキャンプに臨む。「妻とはずっと国外で暮らし、異なる文化を経験することを話してきたんだ。エルサレムほど素晴らしい文化の経験ができるところはないだろう?」と明かしている。

2013年にハポエル・エルサレムの共同オーナーの一人となったスタウダマイアーだが、今回の契約で自身の株式を大株主のオリ・アロンに売却する。そのアロンは「エルサレムは非常に特別な街で、アマレはとても優れた選手というだけでなく、非常に特別な人だ」と喜んだ。

「私はとても興奮しているよ。エルサレムの街全体が祝っている」。

スタウダマイアーは「YouTubeでスタウダマイアーのトップ100のプレイを見てくれ」と、新天地のファンに意気込みを示した。

「彼ら(ファン)がこれからそれを手に入れることになる」。

ハポエル・エルサレムは2014-15シーズンのリーグタイトルを獲得し、2016-17シーズンはユーロカップに出場する。

33歳のスタウダマイアーはひざの負傷に苦しんできたが、マイアミ・ヒートでのNBAラストシーズンは好調だった。健康なうちにNBAを去りたかったという同選手は、「引退だと思っていない」と心境を口にしている。

「卒業のようなものだと思っている。NBAは仲間のような、学校のようなものだからね」。

2002年にフェニックス・サンズからドラフト9位指名されたスタウダマイアーは、NBAでの14年間で平均21.4得点をマーク。2010年にはサンズをウェスタン・カンファレンス決勝に導き、その後マイク・ダントーニが指揮するニューヨーク・ニックスに加入した。

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ