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アフリカゲームで大いに刺激を受けたセルティックスのジェイレン・ブラウン

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ボストン・セルティックスのジェイレン・ブラウンにとって、アフリカゲームは大きな役に立ったようだ。NBAでわずか1年強のキャリアしかないブラウンだが、その野心は大きい。コートの内外を問わず、彼はリーダーになりたいと望んでいる。『Boston Globe』のギャリー・ウォシュバーン記者によると、人生を変えるような旅が、ブラウンのさらなるモチベーションになったという。

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リーグ有数の選手になろうという野心を抱くセルティックスの20歳の若者は、8月5日(日本時間6日)にヨハネスブルクで行なわれた2回目のアフリカゲームに参加した24選手のひとりだった。

両チームにおける最年少選手だったブラウンだが、この旅には大きな影響を受けたようだ。彼は、NBA選手という地位によって得られる月並みな旅行以上のものだったと考えている。異なる文化を知り、世界で最も神秘的な大陸のひとつに対する固定概念やイメージを消し去る良い機会、学ぶための経験だったととらえているのだ。

ブラウンは「素晴らしい気持ちだよ。アフリカについて多くのことを感じた。それはこれまで思っていたものとはまったく異なるものだったんだ」と述べた。

「家に帰るのと似ている。僕は家にいるように感じるよ。まず、到着したら、あちこちにビルが建っているんだ。大きな街、マーケット、ブランドがあるんだよ。ジョージア州オーガスタの街に出たみたいな気分だった」。

「美しい街、美しい国だ。ここに来ることができてうれしい」。

試合で第4クォーターに12得点をあげ、計15得点でチームワールドの勝利に貢献したブラウンは、ほかの選手たちとともに、街を探索し、ヨハネスブルクの子供たちと何度かバスケットボールをする機会を手にした。

ブラウンは「彼らは僕をすごく助けてくれた」と、子供たちと触れ合ったことが自分やほかの選手たちのためにもなったと述べている。

「彼らはすごくエネルギーに溢れ、とても興奮していて、もっとうまくなり、バスケットボールを学ぼうという意欲がすごいんだ。僕も同じように思っているけど、彼らはまったく異なるレベルなんだよ。その才能レベルには感心する。何人かの子供は本当に才能があるんだ。でも、彼らには機会がないんだよ」。

「バスケットボールは多くをプレゼントする。それは万国共通なんだ。これは彼らにとって、自分たちのゲーム、自分たちが何者かを見せる機会なんだ」。

ブラウンは「アイザイア・トーマスは『自分が死んで、優れたバスケットボール選手だったということしか知られなければ、自分の仕事をしなかったということだ。人間として失敗したということだ』と言った」と続けている。

「それが多くを物語っている。僕も同じ基準で考えるよ。ただ優れたバスケットボール選手だったとしか覚えてもらえなければ、僕はここにいる間に十分なことをやれなかったということだ」。

「それが僕の原動力だ。アスリートには声がある。ここにいると、(アメリカで)起きていることへの感じ方も変わる。ここの人たちはアメリカの人たちより恵まれていないけど、それに阻まれてはいないようだ。彼らはある意味でもっと幸せに見える。それを見ることができたのは興味深かった」。

原文:Africa trip spurs Brown's leadership quest by NBA.com(抄訳)


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ