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アダム・シルバー「ニューオーリンズは我々を歓迎してくれた」

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2月18日(日本時間19日)、NBAコミッショナーのアダム・シルバーがNBAオールスター2017前日の会見に出席し、メディアからの質問に答えた。


――新たな労使協定(Collective Bargaining Agreement)も締結され、来季からレギュラーシーズン開幕時期を早めることも可能になった。これによって5日間で4試合という日程の削減が可能になったわけだが、それによって例えば各チームが年に1試合しか訪れない都市での試合で主力を休ませるような事態が減る効果を期待している?
その質問に対する答えはYesだ。そのために通年よりレギュラーシーズン終了時期を何週か後に設定した。プレシーズンの期間を短縮し、プレシーズンゲームの試合数も減らす。プレシーズン終了からレギュラーシーズン開幕まで1週間の期間を空けることにした。

試合日程に関しては、日々状況が変わる。それでもレギュラーシーズン終了時期を例年より遅らせることで連日試合が組まれる状況も減らせる。5日間で4試合という過密日程も減らせる。それにより、各チームのヘッドコーチは選手たちに休養を与えられるというわけだ。

これで注目度の高い試合でHCが主力選手を休ませるという事態が減ることを期待したい。この問題を簡単に解決する方法はない。それと同時に、高額なチケットを買って会場で観戦するファン、もしくはテレビ中継で観戦するファンが、自分の好きな選手がプレイしていない状況を目の当たりにする気持ちも理解できる。しかし、こうした心情と同時に、疲労とケガの相関関係を理解しないといけない。ファンにとってお気に入りの選手を会場で観られないのは辛いことだが、彼らがけがをして長期間プレイできなくなるよりは数段良い。つまり、適切なバランスをこれからも見出していきたい。ただ、日程を伸ばして休養日を多くすることは、選手が試合を休むのを抑える方法の一つだ。

――昨年の7月にシャーロットからオールスター開催地を変えることを決めた際、ニューオーリンズを選んだ要因はどこにあったのか? マルディグラ(世界有数のカーニバルの一つ)との兼ね合いはどうだったのか? 
マルディグラについては、今のところはうまく共存できている。とてもありがたいことだ。皆さん素晴らしい時間を過ごせていると思う。目的がマルディグラだろうが、オールスターだろうが、その両方だろうが、みんなが一緒にパーティーを楽しんでいると思う。
 
ニューオーリンズを選んだことについては、ノースカロライナ州を離れると決めたときに、これだけの規模のイベントを短期間で招致できる北米の街が非常に少ないことはわかっていた。そしてその一つであるニューオーリンズでは、すでに2度のオールスターを開催している。また、市長とも非常に良い関係にあったことが大きな要因の一つだった。
 
彼らは両手を広げて我々を歓迎してくれた。この週末はすべてがとても円滑に進んでいる。ただ、簡単ではなかった。アリーナやスーパードームでの音楽イベントなど、街のあらゆる施設での予定を変え、我々のために予定を空けてくれたことに感謝している。簡単ではなかった。だが、実現させようという積極的な姿勢に溢れていたんだ。


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ