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コミッショナーがNBAドラフト アーリーエントリー年齢制限について言及

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6月1日(日本時間2日)、NBAコミッショナーのアダム・シルバーが、クリーブランド・キャバリアーズ対ゴールデンステイト・ウォリアーズによるNBAファイナル2017 第1戦前に会見を開き、メディアからの質問に答えた。

シルバーは、NBAドラフトにアーリーエントリーする年齢制限についても言及し、19歳からエントリー可能な現行の年齢制限を将来的に変更する可能性を示唆。その理由として、大学進学から1年後にエントリーする“One and Done”が機能していないことを挙げた。

シルバーは「労使協定(Collective Bargaining Agreement)の交渉の際、我々と、選手会会長のクリス・ポール(ロサンゼルス・クリッパーズ)は、ドラフトエントリー年齢制限の変更が必要ということで意見が合った。我々の立場からすれば、現行の19歳から20歳に引き上げたいと考えているが、選手会は19歳から18歳に変更したいという考えを持っている」と話した。

「この問題に関しては、これから共に学び、結論を出す必要がある。今年のドラフトには、“One and Done”を経てエントリーした選手が20名いる。2005年にエントリー年齢制限を18歳から19歳に改めた翌年の2006年には、“One and Done”を経てエントリーした選手は2名のみだった。つまり、私の考えでは、今のシステムは機能していない。大学側からも、現在のルールに満足していないという声があがっている」。

「そして、リーグのチームも現在のルールを歓迎していない。NBAチームは、大学を経てリーグでプレイするトップレベルの選手たちについて、必ずしも大学時代に経験すべきトレーニングを積んでいるとは考えていない。今後は大学関係者、選手会、代理人などと意見を交換し、より良いシステムを作れるか検討したい」。

シルバーによれば、NBAのベテラン選手の中には、大学から即プロ入りする若手についてリーグでプレイできるだけの準備が整っていないと感じている者も少なくないという。そして、インターナショナル選手と、アメリカ国内の大学からNBA入りする選手の違いについても、こう述べている。

「インターナショナル選手も19歳でドラフトにエントリーできるが、彼らの中には、最長で3年間のプロ経験を積んでエントリーしている選手がいる。つまり、大学プログラムとは非常に異なる経験を積んでいる」。

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ