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ドラフト3位指名権を持つ76ers、ジャリル・オカフォーのトレードを含むオプションを検討

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今年のオフもフィラデルフィア・76ersから目が離せない。

まずは、6月22日(同23日)にバークレイズ・センター(ニューヨーク州ブルックリン)で行なわれるNBAドラフト2017までにどういう決断を下すかに注目が集まる。

5月16日(日本時間17日)にニューヨークで行なわれたNBAドラフトロッタリー2017の結果、76ersは全体3位指名権を獲得した。この指名権を使って新人を指名することももちろん可能だが、バスケットボール運営部門代表のブライアン・コランジェロは、もし適切なオファーがあればトレードにも応じる構えを見せている。

コランジェロは『CSNPhilly.com』に対し「3位指名権は良い結果」と語った。

「今回の指名権に興奮している。素晴らしい選手を指名することも可能だし、もし我々が関心を示すような状況になれば、他チームと話し合う可能性もある」。

コランジェロは、センターのジャリル・オカフォーのトレードを否定してはいない。2015年ドラフト全体3位指名を受けたオカフォーは、今季もトレードの噂が絶えなかった。今季はジョエル・エンビードが高いレベルのプレイを披露したため、76ersがオカフォーをトレードする可能性はゼロではないだろう。

コランジェロは「我々にとって、そしてジャリルにとって最高のシチュエーションを見つけたい。もし彼がチームに残ることが最高の選択なら、それはチームにとって良いこと」と言う。

「彼は素晴らしい青年で、素晴らしい選手だ。グループの中でフィットするかどうかを見極めたい」。

コランジェロが言う“グループ”とは、身長208cmの万能選手、ベン・シモンズを中心とするチームだ。シモンズは足の負傷により今季を全休したが、76ersは来季から本来フォワードの彼を先発ポイントガードとして起用する方針を立てている。つまり、ドラフトに向けて76ersのロスターには若干の融通性があるということだ。

76ersには、ドラフト3位指名権とオカフォーを含め、他チームからウィングスコアラーかパワーフォワードを獲得することも可能だ。ひょっとすると、3位指名権で今ドラフトのベストプレイヤーを指名できるかもしれない。

現時点では、全体1位指名権を持つボストン・セルティックスがワシントン大学のマーケル・フルツを指名し、2位指名権を持つロサンゼルス・レイカーズがカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のロンゾ・ボールを指名する公算が大きい。もしそうなれば、デューク大学のジェイソン・テイタム、カンザス大学のジョシュ・ジャクソンのどちらかを3位で指名できる。

オカフォーを残し、爆発力のあるスコアラーと評価されているテイタムかジャクソンのどちらかを指名できれば、76ersのロスターには才能あふれる若手が揃い、選手層も格段に厚くなる。そうなれば、近い将来プレイオフ進出の見込めるチームに成長するだろう。

どういう選択をするにせよ、76ersを取り巻く状況は好転しつつあるようだ。

原文:76ers leaving options open with No. 3 pick, Jahlil Okafor by Alec Brzezinski/Sporting News


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