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30-25と爆発したドラモンドがライジングスターズ・チャレンジMVPを受賞

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MVPは、28分の出場で30得点に加え、大会記録となる25リバウンドと爆発したチーム・ヒルのアンドレ・ドラモンド(デトロイト・ピストンズ/2年目)が受賞した。

チーム・ヒルを指揮したネイト・マクミランHC(インディアナ・ペイサーズのアシスタントコーチ)は、GMを務めたグラント・ヒルが試合前、昨年の同大会で40得点、10リバウンドをあげてMVPを受賞したケネス・ファリード(デンバー・ナゲッツ)のプレイについて選手たちに語ったことを明かした。インディアナ・ペイサーズでアシスタントコーチを務めているマクミランは、「ドラモンドは、コートに立ち、懸命にプレイするということが頭にあったようだ。いくつかのリバウンドは彼のチームメイトから奪ったものだったが、彼のそういったアグレッシブさが好きだね」とコメントしている。

また、試合終了後、ドラモンドがトロフィーを受け取ろうとする際、トロフィーが床に落ちて壊れるというハプニングがあった。ドラモンドは2つに割れたMVPトロフィーを掲げることとなったが、「去年も同じことがあったし、想像はできた。トロフィーを落としてしまうことは毎年あることだし、そんなにショックは受けていないよ」と話している。

試合は序盤から両チームとも付かず離れずの展開となった。アンソニー・デイビス(ニューオーリンズ・ペリカンズ/2年目)がジョナス・バランチュナス(トロント・ラプターズ/2年目)をブロックし、続けて速攻で豪快にウィンドミルダンクをアリウープで決めるなど、序盤はチーム・ウェバーがやや優勢にゲームを進めたものの、チーム・ヒルはドラモンドが前半だけで17得点、11リバウンド、ブラッドリー・ビール(ワシントン・ウィザーズ/2年目)が13得点をあげるなどして67-66と1点リードで前半を折り返した。

後半に入ると、ハリソン・バーンズ(ゴールデンステイト・ウォリアーズ/2年目)の連続得点などでチーム・ヒルがこの日最大となる7点リードを奪取。しかし、チーム・ウェバーもケリー・オリニク(ボストン・セルティックス/新人)、ビクター・オラディポ(オーランド・マジック/新人)、デイビスの6連続得点ですぐに追いつき、残り7分過ぎにはチーム・ヒルのディオン・ウェイターズ(クリーブランド・キャバリアーズ/2年目)とチーム・ウェバーのティム・ハーダウェイJr.(ニューヨーク・ニックス/新人)が3ポイントシュートを互いに沈め合うなど、ゲームは一進一退の攻防に発展した。

試合終盤に6点差をつけられたチーム・ウェバーは、マイケル・カーター=ウィリアムス(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ/新人)のプットバックショット、メイソン・プラムリー(ブルックリン・ネッツ/新人)のダンクなどで残り37秒時点で130-132と2点差に追い上げたが、ビール、ドラモンド、バーンズらが確実にフリースローを沈めて最後はチーム・ヒルが逃げ切った。

勝ったチーム・ヒルは、MVPのドラモンドのほか、ウェイターズが31得点、7アシスト、ビールが21得点、5リバウンド、4アシスト、バーンズが16得点、テレンス・ジョーンズ(ヒューストン・ロケッツ/2年目)が14得点、6リバウンドを記録。一方、チーム・ウェバーはハーダウェイJr.がゲームハイとなる36得点をあげたほか、プラムリーが20点、7リバウンド、4スティール、カーター=ウィリアムスが17得点、6リバウンド、9アシスト、デイビスが16得点、8リバウンドを記録した。

また、チーム・ヒルはリバウンド数52-28、3P成功率42.3%-28.6%、フリースロー試投数28-9(成功数は23-8)と、リバウンドとシュートでチーム・ウェバーを上回った。

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