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[State Farmオールスターサタデーナイト2018]ビンス・カーターへのトリビュートダンクでドノバン・ミッチェルがスラムダンクコンテスト優勝

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2月17日(日本時間18日)にステイプルズ・センターで開催された『2018 Verizonスラムダンク』は、ユタ・ジャズの新人ドノバン・ミッチェルが決勝ラウンドでラリー・ナンスJr.(クリーブランド・キャバリアーズ)を退け優勝した。

オールスターサタデーナイトのメインイベントとして行なわれたVerizonスラムダンクには、優勝したミッチェル、決勝に勝ち進んだナンスJr.のほか、ビクター・オラディポ(インディアナ・ペイサーズ)と新人のデニス・スミスJr.(ダラス・マーベリックス)が出場。今回のダンクコンテストも昨年と同じく、以下のルールで行なわれた。

ダンクコンテストは、ファーストラウンド、決勝ラウンドの2ラウンド制で行なわれ、出場する4選手には、それぞれのラウンドで2度の試技が認められ、5名のジャッジによる採点(1人の持ち点は6~10点、最高50点)で勝者を決定。ファーストラウンドで上位2位に入る得点をマークした選手が決勝ラウンドに進出し、前ラウンドと同様に決勝ラウンドでも2度の試技を行ない、合計得点で勝った選手が優勝となる。

ファーストラウンドの1人目に登場したミッチェルは、1本目にゴールを2台用意してのアイディアダンクを披露した。従来の位置より客席寄りに2台目のゴールを設置するよう会場スタッフに頼むと、後方のゴールのバックボードにボールを当て、バウンドしたボールを空中で掴んでのワンマンアリウープ決め、いきなり48得点というハイスコアをマークする。

続く2回目には、妹、コメディアンのケビン・ハート、ハートの息子に協力を要請し、3人をゴールの下で屈ませると、もう1人の協力者がバックボードのフレームに当てたボールを空中で掴み、3人越しに強烈なワンハンドダンクを叩き込んで50点満点を獲得。2回の試技で合計98得点を記録し、決勝に勝ち進んだ。

もう1人のファイナリストとなったナンスJr.もアイディア満載のダンクを披露し、会場を沸かせた。キャブズのウォームアップウェアを着てコートに立ったナンスJr.は、『JBL 3ポイントコンテスト』後のショーで早着替えを披露したパフォーマーに協力を要請。一瞬にして元NBA選手の父ラリー・ナンスSr.が1984年のダンクコンテストで優勝した当時のフェニックス・サンズのユニフォーム姿となって登場すると、34年前の父親と同じダンクを再現してみせた。

1回目の試技で44得点を記録したナンスJr.は、ファーストラウンド2回目の試技ではエンドライン後方から助走をつけてのウィンドミルダンクを決め、49得点を獲得し、合計93得点で決勝進出を決めた。

決勝ラウンドはナンスJr.の試技からスタート。今度はナンスSr.をコートに呼ぶと、父親が上げたトスを掴んでのワンハンド・ウィンドミルダンクを成功させ、46得点を獲得する。

続いて登場したミッチェルは、バックボードにボールを当てての豪快なワンマンアリウープをワンハンドで決めて50点満点を獲得し、ナンスJr.にプレッシャーをかける。

4点差でミッチェルを追うナンスJr.は、決勝ラウンド2回目の試技で、誰もみたことがないダンクを披露。バックボードにボールを当てると、バウンドしたボールをボースハンドダンクでシンプルに決めたかと思われたが、試技を終えたナンスJr.は映像での確認を指示。ビジョンに映し出されたダンクを見直すと、バウンドしたボールを掴み、もう1度バックボードに当ててから掴んで決める『ダブルタップ・ダンク』を成功させていた。このダンクでナンスJr.は50点満点を獲得し、決勝2本の合計得点は96点となった

最後の試技に臨むミッチェルは、ボールをコートに置くと、着ていたジャズのユニフォームを脱ぎ始め、上半身だけトロント・ラプターズ時代のビンス・カーターのジャージー姿になって会場を沸かす。すると、2000年のダンクコンテストで優勝したときにカーターが披露した、後方回転での360°ウィンドミルダンクを1回で決め、さらにダンク成功後には、18年前にカーターがやった天を指さすポーズ、そして両手を交差させての「It’s Over」まで完璧にコピーしてみせた。このパフォーマンスで48得点を獲得し、合計得点を98点としてミッチェルが優勝を果たした。

惜しくも決勝ラウンドには勝ち上がれなかったものの、スミスJr.は2回目の試技で一回転しながらボールを股の間を通してワンハンドダンクを成功。回転中に右手から左手にボールを持ち替えて股間を通すという難易度の高いダンクを決めて満点を記録した。

また、2015年のダンクコンテストで準優勝したオラディポも、ファーストラウンド2回目の試技でマーベル・スタジオの人気キャラクター『ブラックパンサー』のマスクを被ってダンクを決め、会場を盛り上げた。

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ