バスケットボール殿堂入りを果たしたトレイシー・マグレディ「自分という人間を見てくれ、信じてくれた人たちに感謝」

バスケットボール殿堂入りを果たしたトレイシー・マグレディ「自分という人間を見てくれ、信じてくれた人たちに感謝」

最終候補に選出されたとき、高校時代のバスケットボールキャンプに参加したときのエピソードを披露

9月8日(日本時間9日)、マサチューセッツ州スプリングフィールドのシンフォニーホールで、2017年のバスケットボール殿堂入り式典が執り行われた。

今年殿堂入りを果たした11人の中で最も注目されたのは、現役時代にオールスター選出7回、得点王に2回輝いたトレイシー・マグレディだった。

マグレディは現役時代のハイライト映像後に檀上に上がると、興奮した様子で「Yes!」と繰り返し声を上げた。そして、今年の2月に最終候補に選出されたときのエピソードを語り始めた。

エレベーターに乗っていたとき、興奮した妻のクレレンダさんは、マグレディにエレベーター内の鏡を見て「『自分は殿堂入りに相応しい』と言って」と頼んだ。だがマグレディは、これを渋った。

マグレディは「妻は、私が殿堂入りに相応しいかどうか自分を認められていないことに気がついていたのでしょう。彼女が私に鏡を見てそう言って欲しかった理由もあれば、私にも言えなかった理由があったのです」と、そのときを振り返った。そして、こう続けた。

「自分が殿堂入りに相応しくないという理由は限りなく考えられました。それからNBAで素晴らしい功績を残した偉大な先人たちのことを考えました。私は彼らと自分とを比較してみました。自分が手にしていないこと、成し遂げていないことを考えるのは簡単です。ですが、私という人間を見てくれ、信じてくれた人たちに感謝しています。ひょっとすると私自身はそこまで自分を信じられていなかったのかもしれない」。

マグレディは、1996年のアディダス・バスケットボールキャンプに参加したときのエピソードも披露した。無名の高校生だったマグレディには、当時の評価を表す175番のジャージーが渡されたという。そのキャンプで注目されていたのはラマー・オドムだったが、キャンプ参加者を圧倒したのはマグレディだった。

「最後にキャンプに参加した私に与えられた番号は175番でした」と語ったマグレディは感極まり、数秒間だけ背中を見せ、それから再び話し始めた。

「当時は誰もトレイシー・マグレディという若者を知りませんでした。(アディダスのエグゼクティブ、ソニー・ヴァッカーロが)自分への評価を教えてくれたのです。それから私は当時の全米ベストプレイヤーたちと競い合い、アメリカでナンバー1の選手という評価を得てキャンプを終えました。175番から1番になったのです」。


マグレディは過去一緒にプレイしたチームメイト、ヘッドコーチ、関係者、家族への感謝を述べると、「最後になりますが、先ほどのエレベーターの件に戻ります」と言うと、「7か月前はエレベーターの鏡を見て『自分は殿堂入りに相応しい』と言えず、妻のリクエストに応えられませんでした。ですが、今日という日は言えます。『私はこの場に相応しい人間だ』と。2017年のバスケットボール殿堂入りメンバーの1人に選出して頂いたことに心から感謝し、誇らしく思っています。ご清聴、ありがとうございました」。

マグレディのほか同じく元NBA選手のジョージ・マッギニス、カンザス大バスケットボール部ヘッドコーチのビル・セルフ、3月21日(同22日)に逝去した元シカゴ・ブルズGMのジェリー・クラウス、コネチカット大で活躍し1996年アトランタ五輪ではアメリカ女子代表として金メダル獲得に貢献したレベッカ・ロボ、ハーレム・グローブトロッターズのオーナー兼会長のマニー・ジャクソン、ニューヨーク・ルネサンスで活躍したザック・クレイトン、元NCAAエグゼクティブのトム・ジャーンステット、ノートルダム大学女子バスケットボール部HCマフェット・マグラー、テキサス高校バスケットボール部HCロバート・ヒューズ、元NBA選手のニック・ガリスが殿堂入りを果たした。


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