[2017-18シーズン戦力分析]オクラホマシティ・サンダー

[2017-18シーズン戦力分析]オクラホマシティ・サンダー

ポール・ジョージとラッセル・ウェストブルックのケミストリーが鍵

NBA.comのショーン・パウエル記者が2017-18シーズンを迎える全30チームの戦力を分析するシリーズコラム。第21回目は、オクラホマシティ・サンダー編をお届けする。

MORE:[2017-18シーズン戦力分析]全30チームの戦力を徹底チェック!


2016-17シーズン成績:47勝35敗

新加入選手:ポール・ジョージ(トレード)、レイモンド・フェルトン(フリーエージェント)、パトリック・パターソン(フリーエージェント)、テレンス・ファーガソン(ドラフト)

退団選手:ビクター・オラディポ、ドマンタス・サボニス、タージ・ギブソン

ケビン・デュラントを失ったが、ラッセル・ウェストブルックがMVP選出の活躍を見せたサンダーは、プレイオフこそ1回戦で敗退したものの、レギュラーシーズンで50勝近くをマークした。

今季はさらに、ウェストブルックの助けとなる選手が加わった。ポール・ジョージの争奪戦を制し、デュラント退団から1年で、ウェストブルックのそばに新たなスターをそろえたのだ。

サンダーは驚くほど安くジョージを手にした。優秀だがスペクタクルではなく、それでも2年前にスーパースターのようなサラリーを与えたビクター・オラディポや、2016年のドラフト1巡目指名選手ながら安定しなかったドマンタス・サボニスとのトレードだ。関係者の多くは驚いた。

ジョージは1年の“レンタル”のようなものだが、それはたいしたことではない。サンダーは今後4年で2100万ドル(約23億円)というオラディポの契約から逃れ、ジョージの代役となる選手を見つけるためのサラリーキャップの空きを手にできるからだ。

確かに、2年連続でウェストブルックが一線級のチームメートを探さなければいけなくなる可能性はある。しかも、ウェストブルック自身が再契約することを前提としたうえでの話だ。

だが、いずれにしてもそれは来年の話であり、今大事なのは、ジョージとウェストブルックだ。そして、サンダーがゴールデンステイト・ウォリアーズに挑戦するためのチャンスを手にするために、彼ら2人が正しいケミストリーを手にすることができるかどうかが重要となる。

ジョージはボールを支配する選手でも、1試合平均で20本超のショットを必要とする選手でもない。そして非常に優れたパサーだ。ウェストブルックは満足だろう。彼はジョージと反対に、多くのショットを必要とし、ボールを支配するスコアラーだ。

それは、ウェストブルックがMVPに選ばれた一因でもある。だが、昨季のサンダーは、ウェストブルックが得点をあげるか、チームメートにおぜん立てするか、ディフェンシブリバウンドから速攻を始めなければ、ほとんど何もできなかった。

今季のウェストブルックは、それらの重荷を抱え込まずに済む。そしてジョージとうまくやろうとする可能性は高い。来年夏にジョージが去るかもしれないことを考えれば、ジョージにとってやりやすくするだけの動機が十分にあるからだ。


よって、ウェストブルックからジョージという形での得点は十分に予想される。それにより、ウェストブルックの数字が昨季の1試合平均31得点から下がっても、それは構わないだろう。

また、人に対してもボールがないところでも堅実なジョージは、サンダーの守備も強化してくれるはずだ。この夏のサンダーにとって、彼の獲得はベストだった。

サンダーで平均16得点、4リバウンドという数字を残したオラディポは、ジェームズ・ハーデンが去って以降、最も有能なウェストブルックのバックコートでのチームメートだったかもしれない。だが、オラディポはウェストブルックに譲りすぎで、要求するにも気弱すぎたようだ。ウェストブルックも、ジョージにはもっと敬意を払うだろう。

タージ・ギブソンの退団でベテランのパワーフォワードを失ったサンダーだが、サム・プレスティGMはパトリック・パターソンという良い補強を実現させた。攻撃ではギブソン以上に相手に脅威を与え、フロントラインでスティーブン・アダムズと良いバランスを保つはずだ。ただ、8月にひざの手術を受けており、トレーニングキャンプの一部に参加できない可能性がある。

ベテランの最低条件でレイモンド・フェルトンと1年契約を結んだのも、おトクな補強だった。昨季の彼は、ロサンゼルス・クリッパーズでまだまだ堅実なバックアッパーであることを示している。

プレスティGMにとっての「ジョーカー」は、ドラフト全体21位指名のテレンス・ファーガソンだ。2年前にはロンゾ・ボールと一緒にマクドナルド・オールアメリカン(全米高校選抜)にも選ばれた。サラリーのためにオーストラリアでプレイし、平均4.6得点、フィールドゴール成功率38%と冴えなかったが、国外での数字はあてにならないこともある。まだ19歳。リーチもある。出場時間を得られるかどうかが最大の挑戦となるが、まだ10代だけにプロで学ぶことは多いだろう。

また、サンダーは重要な守備のスペシャリスト、アンドレ・ロバーソンとの契約も延長している。

ジョージが加わり、ウェストブルックの負担は軽減されるだろう。それでも、サンダーにとって、デュラントがいたころのように復活するのは大変なことだ。

原文:30 Teams in 30 Days: Thunder hope George-Westbrook audition can lead to long-term production by Shaun Powell/NBA.com


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