5月9日(日本時間10日)にアメリカン・エアラインズ・アリーナで行なわれた2016 プレイオフ・イースタン・カンファレンス・セミファイナル、トロント・ラプターズ対マイアミ・ヒート第4戦は、オーバータイムにもつれる接戦をヒートが94-87で制し、シリーズを2勝2敗のタイに戻した。
フィールドゴール24本中13本を沈めて30得点をマークしたヒートのドウェイン・ウェイドは、68-77と9点を追っていた第4Q残り6分半以降、1人で9得点と勝負所で本領を発揮した。ジョー・ジョンソンのフリースローで81-83と2点差に迫った第4Q残り12秒には、同点弾となるドライビングレイアップを決めて、勝負をオーバータイムに持ち込んでいる。
オーバータイムでは、ジャスティス・ウィンズロウ、ジョンソンが連続得点をあげてヒートが先制。残り22.4秒にはゴラン・ドラギッチが勝利を確実にする3ポイントプレイを成功させ、最後はテレンス・ロスからボールを奪ったウェイドがダメ押しのダンクを叩き込み、シリーズ2勝目をマークした。
シリーズ第2~3戦に連敗を喫したヒートの勝利は第1戦以来3試合ぶり。オーバータイムにもつれ込んだのは、第1~2戦に続いてシリーズ3度目となった。
ハイタッチをかわすヒートのドウェイン・ウェイド(左)とゴラン・ドラギッチ Photo by NBAE/Getty Images
ヒートはウェイドのほか、ドラギッチとジョンソンがそれぞれ15得点、ウィンズロウとルオル・デンがそれぞれ9得点をマーク。チーム全体で3ポイントシュートは15本中14本を失敗したものの、フリースローは25本中21本成功させた。
敗れたラプターズは、控えのロスとコリー・ジョセフがチーム最多の各14得点、デマーレイ・キャロルとビズマック・ビオンボがそれぞれ13得点を記録した。主軸のカイル・ラウリーは9アシスト、4スティールをあげたものの、ショットはFG11本中2本成功の10得点と不調で、第4Q残り1分58秒には6回目のファウルを犯して退場となり、また、デマー・デローザンもFG17本中わずか4本成功の9得点に終わった。ラプターズのFG成功率は39.3%と低調だった。
2勝2敗で迎える第5戦は、11日(同12日)にトロントで行なわれる。
動画
現地5月9日 マイアミ・ヒート / C準決勝第4戦後記者会見
現地5月9日 トロント・ラプターズ / C準決勝第4戦後記者会見