NBA

カイル・ラウリーが33得点、ラプターズが敵地で勝利しシリーズをリード

Author Photo
Sporting News Logo

5月7日(日本時間8日)、アメリカン・エアラインズ・アリーナで行なわれた2016 プレイオフ・イースタン・カンファレンス・セミファイナル、トロント・ラプターズ対マイアミ・ヒート第3戦は、カイル・ラウリーが33得点の活躍でチームのオフェンスを引っ張り、ラプターズが95-91で勝利した。

インディアナ・ペイサーズとのプレイオフ・ファーストラウンドからシュート成功率が上がらず、ヒートとの第3戦までフィールドゴール成功率31%にとどまっていたラウリーだったが、この日は8本中5本の3ポイントシュート成功を含むFG19本中11本を成功させるなど、ようやくシュートタッチが戻り始めている。

試合後ラウリーは、「(シュートの状態が上向くのは)時間の問題だと感じていた」と、コメント。ドウェイン・ケイシー・ヘッドコーチも、「彼への信頼は揺らいだことがない。我々には彼の得点力が必要だった。普段のカイルに戻ってもらう必要があった。今夜は、まさに普段のカイルだったよ」と、話している。

第1、2戦で連続してオーバータイムにもつれたシリーズ第3戦も、両チーム互いに一歩も譲らない攻防となり、第4クォーター残り3分35秒の時点で82-82の同点だった。
この局面で違いを生み出したのはラウリーで、残り2分7秒に3Pライン手前の深い位置から3Pを決めると、続けて2本のフリースロー、ドライブからのジャンプシュートを連続成功させる。しかしヒートも、経験豊富なベテラン勢がステップアップし、ユドニス・ハズレム、ドウェイン・ウェイドの得点で88-89とし、離されない。

デマー・デローザンが2本のフリースローを決めてラプターズの3点リード(91-88)で迎えた残り16.9秒、ヒートはウェイドがドライブを仕掛けてラプターズの選手を引き付けると、ジョー・ジョンソンにパス。ジョンソンは、ほぼオープンな状態でトップ・オブ・ザ・キーから3Pを放ったが、シュートはリム手前の枠に当たって弾かれ、同点に追いつく機会を逃した。
その後はラプターズがフリースローを確実に決めて逃げ切り、シリーズを2勝1敗でリードしている。

ラプターズは、ラウリーのほか、デローザンが19得点、ヨナス・バランチュナスが16得点、12リバウンドで勝利に貢献した。センターのバランチュナスは、第3Qに右足首を捻挫し、それ以降は試合に戻らなかった。

ホームで敗れたヒートは、ウェイドが38得点、8リバウンド、ゴラン・ドラギッチが12得点を記録。こちらもセンターのハッサン・ホワイトサイドが、第2Qに右ひざを捻挫し、負傷交代を余儀なくされた。ホワイトサイドは、8日(同9日)にMRI検査を受ける予定だ。

ウェイドは試合後、「皆ステップアップしないといけない」と、語った。

「誰もハッサン・ホワイトサイドにはなれない。解決法を見つけないと」。

第4戦は、9日(同10日)に同会場で行なわれる。

ボックススコア


動画

現地7日 トロント・ラプターズ / カンファレンス準決勝第3戦後記者会見

現地7日 マイアミ・ヒート / カンファレンス準決勝第3戦後記者会見

現地7日 ベストダンク / ドウェイン・ウェイド

現地7日 ベストファストブレイク / ルオル・デン


2016 NBAプレイオフ試合結果

著者
NBA Japan Photo

NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ