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サンダーが1点リードを守り抜き、スパーズとのC準決勝は1勝1敗のイーブンに

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5月2日(日本時間3日)、AT&Tセンターで行なわれた2016 プレイオフ・ウェスタン・カンファレンス・セミファイナル、オクラホマシティ・サンダー対サンアントニオ・スパーズ第2戦は、サンダーが1点リードを守り抜き、98-97で勝利した。

第1戦ではリードを最大43点に広げての圧勝を見せたスパーズだったが、この日は試合序盤からレイアップのミスショットが目立つなど、どこか落ち着きを欠いていた。たまらずグレッグ・ポポビッチ・ヘッドコーチもタイムアウトを取り、「自分たちのプレイをやろう。落ち着いてプレイしよう」と声をかけたが、第2戦序盤はサンダーペースで進んだ。

第2Q以降リズムに乗り始めたスパーズとサンダーの攻防は、サンダーが77-76と1点リードで第4クォーターを迎えた。

第4Q開始から連続8点の猛攻を決めたサンダーに対し、スパーズはダニー・グリーンの2本連続3ポイントシュート成功後、カワイ・レナードがバンクショットを決め、こちらも8-0のランで返して1点差を維持する。その後サンダーは、ディオン・ウェイターズの3P成功を含む9-4のランでリードを5点(94-89)に拡大し、残り18秒の時点でも4点リード(98-94)とするなど、逃げ切り体勢に入った。

だが、残り13.5秒、3Pを放ったラマーカス・オルドリッジがサージ・イバカのファウルを巧みに誘い、3本のフリースローを獲得する。オルドリッジが3本をきっちり沈め、スパーズがまたも1点差(97-98)に詰め寄った。

サンダーのタイムアウト後、ウェイターズがインバンドパスをデュラントに出そうとしたが、グリーンがスティールでカット。パスを回してパティ・ミルズが右コーナーから3Pを放つも外れ、このリバウンドを死守したサンダーが辛うじて逃げ切り、シリーズを1勝1敗のイーブンに戻している。

試合終了直後、ポポビッチHCは審判に対し、ウェイターズがボールを受けてからインバウンドパスを出すまで5秒以上の時間をかけたのではないか、と抗議した。サンダー最後のポゼッションを映像で確認すると、ウェイターズがデュラントにパスを出す前、目の前でパスコースを消そうとしていたマヌ・ジノビリを肘で押してパスを出すスペースを作ったようにも見えたが、判定は覆らなかった。

試合後、代表取材記者の質疑に応じた審判のケン・マウアーは、「フロア上では、(サンダーのインバウンドパス時)ファウルは見えなかった」と、語った。

「だが、映像で見直してみると、たしかにサンダーのオフェンシブファウルが取られるべきだったと認識している。これまでに見たことがないプレイだった。しかし、ウェイターズにオフェンシブファウルがコールされるべきだった」。

サンダーは、ラッセル・ウェストブルックが29得点、10アシスト、ケビン・デュラントが28得点を記録、スティーブン・アダムズが12得点、17リバウンド、イバカとエネス・カンターがそれぞれ12得点を記録している。

ウェイターズは試合後、最後のプレイについて(ジノビリと)接触があったことを認識していなかったと説明している。

「試合に集中していたから、何が起こっているか把握はしていなかった。僕は、インバウンドパスを通して、相手のファウルを取れれば、ということしか考えていなかった。残り13秒からはクレイジーなプレイの連続だった。僕が気にするのは、なんとか勝てたということだけ」。

ウェイターズとの接触について、ジノビリは試合後、「なんと言っていいかわからない。どういうタイプのバイオレーションかもわからない」と、話した。

「何かしら(のバイオレーション)あったとは思う。でも、あのプレイが勝敗を分けたわけではないからね、僕たちはスティールでボールを奪って、シュートも打った。オフェンシブリバウンドも取ったわけだから」。

敗れたスパーズは、オルドリッジが41得点、レナードが14得点、7リバウンド、ジノビリが11得点をあげた。

第3戦は、オクラホマに場所を移して6日(同7日)に行なわれる。

ボックススコア


動画

現地2日 オクラホマシティ・サンダー / カンファレンス準決勝第2戦後記者会見

現地2日 サンアントニオ・スパーズ / カンファレンス準決勝第2戦後記者会見

現地2日 ベストダンク / スティーブン・アダムズ

現地2日 ラッセル・ウェストブルック ハイライト

現地2日 ベストアシスト / トニー・パーカー

現地2日 全試合ダイジェスト


2016 NBAプレイオフ試合結果


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ