5月3日(日本時間4日)、エア・カナダ・センターで行なわれた2016 プレイオフ・イースタン・カンファレンス・セミファイナル、マイアミ・ヒート対トロント・ラプターズ第1戦は、オーバータイムの末ヒートが102-96で勝利した。
ヒートが90-87でリードして迎えた第4クォーター終盤、試合終了のブザーが鳴る直前にカイル・ラウリーがハーフラインからの超ロングシュートを成功させ、ラプターズが土壇場で90-90の同点に追いつき、試合は延長戦に突入。ロング3ポイントシュートが決まった瞬間、会場のファンは総立ちで盛り上がり、ラプターズが場の雰囲気を変えたかに思われた。
しかし、ヒートの選手たちは動じなかった。熱狂する観客の雰囲気にのまれることなく、オーバータイム開始からジョー・ジョンソン、ルオル・デン、ドウェイン・ウェイドが連続してシュートを決め、リードを8点(98-90)に広げる。
オーバータイム残り4.9秒には、ウェイドがデマー・デローザンからスティールで奪ったボールを自らダンクで叩き込み、ヒートがロードでの第1戦をものにした。
試合終了後ウェイドは、「今日は2回勝たないといけなかったようなもの」と、オーバータイム戦を振り返っている。
終盤に手痛いミスを犯したデローザンは、「Dウェイドは素晴らしい仕事をした。プレイを先読みしてボールに飛びついて、僕からボールを奪ったんだ」と、悔しがった。
勝利したヒートは、ゴラン・ドラギッチがゲームハイの26得点、ウェイドが24得点、ジョンソンが16得点、ジョシュ・リチャードソンが11得点、デンが10得点、ハッサン・ホワイトサイドが9得点、17リバウンドで勝利に貢献した。
敗れたラプターズは、ヨナス・バランチュナスが24得点、14リバウンド、デローザンが22得点、テレンス・ロスが19得点を記録。ラウリーは値千金の同点ロング3Pを成功させたものの、この日フィールドゴール13本中3本成功の7得点にとどまるなど、プレイオフに入って続くスランプを抜け出せていない。
第2戦は、同会場で5日(同6日)に行われる。
動画
現地3日 マイアミ・ヒート / カンファレンス準決勝第1戦後記者会見
現地3日-トロント・ラプターズ / カンファレンス準決勝第1戦後記者会見