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大量リードを失い一時逆転されるも、キャブズがホークスとのC準決勝第1戦に競り勝つ

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5月2日(日本時間3日)、クイックン・ローンズ・アリーナで行なわれた2016 プレイオフ・イースタン・カンファレンス・セミファイナル、アトランタ・ホークス対クリーブランド・キャバリアーズ第1戦は、レブロン・ジェームズが25得点、7リバウンド、9アシスト、5スティールでチームを引っ張り、キャブズが104-93で勝利した。

デトロイト・ピストンズとのファーストラウンドをスウィープ(4戦4勝)で勝ち上がり、中7日という期間が空いたことで試合勘の衰えが懸念されたキャブズだったが、そんな心配は杞憂に終わった。少なくとも、第3クォーターまでは。

第1Qだけで6本の3ポイントシュートを成功させたキャブズは、30-19で同Qを終え、ハーフタイムの時点でも51-41と二桁リードをキープした。
後半に入っても3Pを要所で成功させ、最大で18点差(72-54)をつけるなど、完全にキャブズペースになったかと思われた。

だが、デニス・シュルーダーの8点を含む16-2のランをホークスに決められ、第3Q終了までに4点差(74-70)に詰め寄られる展開に。

数分前までとは一変し、第4Qは点の取り合いに発展する。残り4分28秒にはアル・ホーフォードのフックショットが決まりホークスが逆転(88-87)に成功したが、キャブズが勝負強さを発揮したのは、この直後からだった。

残り4分6秒、レブロン・ジェームズからのパスを右ウィング付近で受けたJ.R.・スミスが、体勢を崩しながらも3Pを決めて再びキャブズが主導権を奪うと、ケビン・ラブが3Pを放った際、ホークスのケント・ベイズモアのファウルを受け、3本中2本のフリースロー成功で続く。ラブは、ベイズモアと接触した際、昨年ボストン・セルティックスとのファーストラウンドで痛めた右肩を負傷。手術を受けた箇所だけに、シリーズ第2戦以降での影響が心配される。

キャブズは、その直後のポゼッションでジェームズがシュルーダーからスティールでボールを奪うと、スミスのシュートは外れたが、トリスタン・トンプソンとスミスが2本続けてオフェンシブリバウンドを奪ってポゼッションを保持し、残り2分9秒にジェームズがポール・ミルサップのファウルを受けながらもドライブからのレイアップをねじ込み、フリースロー1本も決めて3ポイントプレイを成功させた。この一連のプレイによりリードを95-88に広げたキャブズが、第1戦を制している。

ジェームズは試合後、「とにかく全て実行する必要があった」と、語った。

「今日は、まずまずの試合。僕たちのスタンダードなプレイではなかったね。いつもそうだけれど、(プレイオフ・シリーズの)第1戦は、色々と手探り状態だから」。

プレイオフでのホークス戦連勝を9に伸ばしたキャブズは、ジェームズのほか、カイリー・アービングが21得点、8アシスト、ラブが17得点、11リバウンド、スミスが12得点で勝利に貢献した。
終盤のオフェンシブリバウンドを含め、この日はディフェンシブリバウンド7本を含む14リバウンドを記録したトンプソンの活躍について、ジェームズは、シカゴ・ブルズで1995-96シーズンからの3連覇に貢献したデニス・ロッドマンと比較し、こう称えている。

「デニスがブルズのためにやってくれたように、うちは“ダブルT(トンプソンの愛称)”がチームのためにやってくれている。彼がチームに必要なポゼッションを与えてくれるんだ」。

敗れたホークスは、シュルーダーがプレイオフでの自己最多となる27得点、ミルサップが17得点、13リバウンド、ベイズモアが16得点、12リバウンドをあげた。

第2戦は、同会場で4日(同5日)に行なわれる。

ボックススコア


動画

現地2日 クリーブランド・キャバリアーズ / カンファレンス準決勝第1戦後記者会見

現地2日 アトランタ・ホークス / カンファレンス準決勝第1戦後記者会見

現地2日 ベストファストブレイク / レブロン・ジェームズ

現地2日 ベストアンドワン / レブロン・ジェームズ

現地2日 トップ5 プレイ


2016 NBAプレイオフ試合結果


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ