NBA

東C決勝第5戦プレビュー:2連勝で勢いに乗るラプターズを“ホーム無敗”のキャブズが迎え撃つ

Author Photo
Sporting News Logo

5月23日(日本時間24日)にエア・カナダ・センターで行なわれたクリーブランド・キャバリアーズとのイースタン・カンファレンス・ファイナル第4戦で、ホームのトロント・ラプターズは、105-99で勝利した。

クリーブランドで開催された第1、2戦で連敗を喫し、窮地に追い詰められたかと思われたラプターズだったが、2連勝でシリーズ2勝2敗と息を吹き返した。特に第4戦では、カイル・ラウリーとデマー・デローザンが合計67得点(ラウリーは35得点、デローザンは32得点)という活躍を見せた上、伏兵ビズマック・ビオンボが大舞台でステップアップ。ラプターズは窮地を脱しただけでなく、逆にキャブズにプレッシャーをかける立場になっている。

キャブズの本拠地クイックン・ローンズ・アリーナで行なわれる第5戦は、今シリーズで最も大事な一戦になることは間違いない。

キャブズは、2016 プレイオフのホームゲームで6戦全勝中だ。その6試合で対戦相手に1試合平均18.0点差(平均110.5点に対し、失点は平均92.5)をつけて快勝していることを考えれば、キャブズが有利なのは明らかだ。

敵地での第3、4戦では3ポイントシュート成功率32.9%(82本中27本成功)に終わったものの、今プレイオフではリーグ最高となる1試合平均42.4%の3P成功率を記録している。ファンの大声援を味方につけて戦えるホームで、持ち味のロングシュートが決まり始めれば、再び良いリズムを取り戻すに違いない。

ホームでの第5戦で仕切り直しを図り、キャブズが2年連続のファイナル進出を果たすためには、ラプターズの誇る強力バックコートデュオを抑える必要がある。Elias Sportsによれば、ラウリーとデローザンは、カンファレンス・ファイナルの試合で共に30得点以上、フィールドゴール成功率60%以上(第4戦でラウリーはFG20本中14本成功、デローザンは23本中14本成功)を記録した史上3組目のデュオだという。

一方、再び敵地に乗り込むラプターズが心がけていることは、“抑制できることをコントロールすること“だ。あえなく敗れた第1、2戦の敗因の1つは、ハーフタイムまでに大量失点し、キャブズをリズムに乗せてしまった点にある。

ラプターズのドウェイン・ケイシー・ヘッドコーチも勝利のカギとして、「相手のランを阻止すること」と語るなど、キャブズの猛攻を止められるかどうかがラプターズ勝利のポイントになるだろう。

勝ったほうがファイナル進出に王手をかける第5戦は、25日(同26日)にキャブズの本拠地で行なわれる(日本時間AM9時30分~)。


2016 NBAプレイオフ試合結果


著者
NBA Japan Photo

NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ