4月29日(日本時間30日)、タイム・ワーナー・ケーブル・アリーナで行なわれた2016 プレイオフ・ファーストラウンド、マイアミ・ヒート対シャーロット・ホーネッツ第6戦は、ドウェイン・ウェイドが勝負所で攻守に大活躍し、ヒートが97-90で勝利した。これにより、シリーズは対戦成績は3勝3敗となり、第7戦までもつれることとなった。
もう負けられないヒートを窮地から救ったのは、エースだった。
第4クォーター残り3分6秒の時点で9点リード(90-81)としたヒートに対し、王手をかけているホームのホーネッツはケンバ・ウォーカーが1人で連続7点をあげ、2点差に詰め寄る。この勝敗を左右する重要な局面でステップアップしたのは、ウェイドだった。
残り46秒に3ポイントシュートを成功させると、ホーネッツに2点を返されて迎えた残り19.5秒には、ターンアラウンド・フェイダウェイショットを決め、ヒートが95-90とリードを拡大。そしてウェイドはオフェンスだけではなく、ディフェンスでも大仕事をやってのける。残り14.8秒にはウォーカーのレイアップをブロックで阻止し、絶対に負けられない戦いの局面でチームに勝利をもたらした。
第4Qだけで2本の3Pを含む10得点をマークしたウェイドは、試合後、「もしチームが負けるくらいなら、今夜は自分がシュートを打つつもりだった」と、語った。
「スコアラーの共通認識だろうけれど、シュートが1本決まれば、バスケットが大きく見えるようになる。(第4Qに成功させた1本目の)3Pが成功した後は、自信が湧いたよ。僕は、今日のような瞬間のためにプレイしている」。
ヒートは、ウェイドが23得点、6リバウンド、4アシスト、3ブロック、ルオル・デンが21得点、ゴラン・ドラギッチが14得点、7アシスト、ハッサン・ホワイトサイドが12得点、7リバウンド、4ブロック、ジョー・ジョンソンが11得点を記録した。
敗れたホーネッツは、ウォーカーがプレイオフ自己最多となる37得点、アル・ジェファーソンが18得点、9リバウンド、コディ・ゼラーが12得点をあげている。
試合後、ウォーカーは敵ながらも終盤にビッグプレイを連続して決めたウェイドを称えた。
「彼は普段、3Pシューターとして脅威ではないけれど、トッププレイヤーはビッグプレイを決めるということ。チームにとって難しい場面で彼が対処してみせたということだ」。
運命の第7戦は、5月1日(同2日)にマイアミで行なわれる。
動画
現地29日 マイアミ・ヒート / プレイオフ1回戦第6戦後記者会見
現地29日 シャーロット・ホーネッツ / プレイオフ1回戦第6戦後記者会見