NBA

ブレイザーズが粘るクリッパーズを振り切りファーストラウンド突破

Author Photo
Sporting News Logo

4月29日(日本時間30日)、モーダ・センターで行なわれた2016 プレイオフ・ファーストラウンド、ロサンゼルス・クリッパーズ対ポートランド・トレイルブレイザーズ第6戦は、激闘の末にブレイザーズが106-103で勝利し、ウェスタン・カンファレンス・セミファイナル進出を決めた。

第1クォーター序盤、すでにクリス・ポール(右手骨折)、ブレイク・グリフィン(左大腿部の負傷悪化)が離脱したクリッパーズを、またもアクシデントが襲う。第1Q残り6分51秒、ポールに代わって第5戦から先発ポイントガードに起用されているオースティン・リバースが、ジャンプシュートを外した後にリバウンドを取りに行った際、ブレイザーズのアル・ファルーク・アミヌの肘を左まぶた付近に受け、多量の出血を伴う裂傷を負った。リバースは1度はロッカーに下がったものの、傷口を11針縫って第2Qから復帰し、最後までプレイした。

試合はブレイザーズがペースを作ろうとするも、負ければ今季終了のクリッパーズも一歩も退かず、クリッパーズが82-80と2点をリードする展開で第4Qを迎える。それでも、徐々にペースが落ち始めたクリッパーズに対し、ブレイザーズは第4Q残り7分9秒から7-2のランで95-89とリードを拡大。C.J.・マッカラムが残り4分51秒に3ポイントシュートを成功させて7点差(98-91)とした時点で、ブレイザーズが試合の流れを掌握したかと思われたなか、そこからクリッパーズはJ.J.・レディックを中心に12-5の猛攻を見せ、残り32.1秒までに103-103の同点に追いつく粘りを見せた。

だが、ブレイザーズは残り14.7秒からメイソン・プラムリーのフリースロー3本でなんとか逃げ切り、カンファレンス・セミファイナルに勝ち進んだ。

第2戦終了時点で0勝2敗から逆転して勝ち上がったのは、2013年のファーストラウンドで同じくクリッパーズを下したメンフィス・グリズリーズ以来初の出来事だ。

ブレイザーズは、デイミアン・リラードが28得点、7アシスト、マッカラムが20得点、モーリス・ハークレスが14得点、プラムリーが9得点、14リバウンドで勝利に貢献した。

一方、上位シードながら故障者に泣かされたクリッパーズは、ジャマール・クロフォードが32得点、リバースが21得点、8アシスト、6リバウンド、ディアンドレ・ジョーダンが15得点、20リバウンド、レディックが15得点をあげた。深い裂傷を負った左目を大きく腫らしたリバースは、「複雑な気持ち」と、試合後に心境を吐露している。

「悲しいし、残念に思う。けれど、非常に誇らしくもある」。

カンファレンス・セミファイナル進出を決めたブレイザーズは、リーグ最高勝率を記録したディフェンディングチャンピオン、ゴールデンステイト・ウォリアーズと対戦する。昨季王者とのカンファレンス・セミファイナルについて、リラードは、「とにかく戦うのみ。ベストを尽くすよ」と、語った。

ボックススコア


動画

現地29日 クリッパーズ vs ブレイザーズ 第6戦

現地29日 ベストアシスト / オースティン・リバース

現地29日 ポートランド・トレイルブレイザーズ / プレイオフ1回戦第6戦後記者会見

現地29日 ロサンゼルス・クリッパーズ / プレイオフ1回戦第6戦後記者会見


2016 NBAプレイオフ試合結果


著者
NBA Japan Photo

NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ