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[2016 プレイオフ展望]マイアミ・ヒート対シャーロット・ホーネッツ

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2015-16シーズン直接対決戦績:2勝2敗

チーム分析:ヒート
ドウェイン・ウェイドのステップアップは欠かせない。ウェイドは今季のホーネッツ戦4試合で平均16得点を記録したが、フリースロー試投数は1試合平均3.5本と少なかった。ホーネッツ戦ではヒートの7選手が平均二桁得点をあげているので、ボールを上手く回せていることはわかる。プレイオフの試合はペースがスローになるケースが多く、今季の平均失点でリーグ5位(98.4点)のヒートと9位(100.7点)ホーネッツの対戦となるだけに、点が入り辛い時間帯もあるだろう。そこで生きるのが、相手からファウルを引き出せるウェイドだ。今季を通じてのフリースロー試投数も1試合平均5.5本と少ないものの、約80%の成功率を記録していることを考えれば、インサイドに切り込むプレイが見られれば、ヒートにとって望ましい。

また、経験豊富なベテランと身体能力の高い選手が揃っている以上、ヒートがホーネッツを3ポイントライン付近でプレイさせる時間が増える展開になるとも予想できる。ホーネッツは今季の3Pシュート成功率でリーグ7位の36.2%を記録し、3Pシューターがコート上を動き回りながらシュートコースを探すスタイルだが、ペイント内をパトロールしてくれるハッサン・ホワイトサイドが機能すれば、成功率を下げられるはずだ。2月5日(同6日)に行なわれたホーネッツ戦、ホワイトサイドはベンチ出場ながら10得点、10リバウンド、10ブロックでトリプルダブルを達成し、98-95での勝利に貢献した。

チーム分析:ホーネッツ
ホーネッツの鍵を握るのは、ケンバ・ウォーカーとウィングプレイヤーだ。ウォーカーは今季のヒート戦で平均19.5得点、5.3アシストを記録し、ターンオーバーは僅か0.8とミスが少なかった。3月の7連勝を含め、オールスターブレイク以降21勝8敗というハイペースで勝ち星を増やしたチームのペースメーカーでもあるウォーカーの存在は重要になる。
また、ニコラ・バトゥームとマービン・ウィリアムズは、ヒート戦で2人合計平均11本の3Pを試投している。彼らウィングプレイヤーが安定して3Pを成功させられれば、ウォーカーがリムにアタックするスペースも生まれるだろう。

先述したホワイトサイドのほか、ヒートにはアマレ・スタウダマイアーというリーグ屈指のインサイドプレイヤーがいるが、ホーネッツにはアル・ジェファーソンがいる。近年はけがの影響でベンチ出場のケースが増えているものの、オフェンス時のポストプレイはNBAでもエリートレベルにあるため、ホワイトサイドとスタウダマイアーが相手でも互角以上に渡り合える。


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ