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[2016プレイオフ展望]クリーブランド・キャバリアーズ対デトロイト・ピストンズ

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2015-16シーズン直接対決戦績:ピストンズの3勝1敗

チーム分析:キャブズ
今季のピストンズ戦でケビン・ラブは平均24.0得点、7.3リバウンド、3.0アシスト、フィールドゴール成功率51.1%、18本中9本の3ポイントシュート成功、カイリー・アービングは平均29.0得点、FG成功率55.0%を記録している。そして、レブロン・ジェームズは出場したレギュラーシーズンのラスト10試合で平均28.4得点、8.0リバウンド、8.5アシスト、FG成功率62.0%を記録し、プレイオフに向け完全に仕上げた。

また、2006年にキャブズで初めてプレイオフに進出して以降、ジェームズはヒート時代を含め、ファーストラウンド10シリーズ連続して敗退した経験がない(06年以降同ラウンドでジェームズが所属したチームの戦績は40勝7敗)。このデータが示す通り、キャブズの勝ち上がりは固い。

今季中盤にデイビッド・ブラットからヘッドコーチのポジションを受け継いだタロン・ルーHCの経験不足を指摘する声も少なくないが、ルーHCは、プレイオフ開幕を前に、ティモフェイ・モズゴフに代えてトリスタン・トンプソンを先発に起用することを明言した。今季自信を失っているモズゴフをベンチに下げるのは好判断だ。

チーム分析:ピストンズ
キャブズのビッグスリーの内、最低でも2人が負傷で抜けるアクシデントでも発生しない限り、彼らのチームバランスの良さを崩すのは難しい。

今季のピストンズは、リーグ最多となる27試合で先発全員が二桁得点を記録し、異なる8選手がチームハイの得点をあげるなど、オフェンスのバランスは良い。1シーズンでの3P成功数でも球団新記録となる740本をマークし、今季は1試合11本以上3P成功させた試合で19勝6敗と大きく勝ち越している。ただ、チームの3P成功率はリーグ20位の34.5%で、計算できる武器とは言い切れない。

そんなピストンズにあってキャブズにないものは、HCのプレイオフでの経験値だ。スタン・バン・ガンディHCは、マイアミ・ヒート、オーランド・マジック時代を通じ、プレイオフでトータル87試合を戦い、49勝38敗という戦績を残している。それに対しキャブズのルーHCは、指導者としてプレイオフ未経験で、この差は大きい。

バン・ガンディHCも今回のシリーズが若手中心のチームにとって学習経験となることを理解しているだろうが、もし試合終盤に接戦となった場合、腕の見せ所となる。


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ