NBA

[2016 プレイオフ展望]サンアントニオ・スパーズ対メンフィス・グリズリーズ

Author Photo
Sporting News Logo

今季直接対決戦績:スパーズの4勝0敗

チーム分析:スパーズ
レギュラーシーズン開幕前の時点では、新加入ラマーカス・オルドリッジがチームシステムに完璧にフィットできるか疑問視する意見も少なくなかった。しかし、平均失点リーグNo.1(92.9点)のディフェンスを誇るスパーズにおいて、オフェンスの中心を担い、快適にプレイできている。その上、プレイの自由度が増し、自己最高の3P成功率(44.3%)を記録したカワイ・レナードも大きく成長した。スパーズのこのコンビは、相手にとって脅威でしかない。

ティム・ダンカン、マヌ・ジノビリ、トニー・パーカーの出場時間も昨季より減らすことに成功し、“オールド・ビッグ3”も万全な状態でプレイオフを迎えられるはずだ。シーズン後半にはベテランのアンドレ・ミラー、シャープシューターのケビン・マーティンを獲得し、万全の体勢を整えた。2年ぶりの優勝を虎視眈々と狙うスパーズに死角は見当たらない。

チーム分析:グリズリーズ
2月に右足を骨折したマルク・ガソルが今季終了となり、トレードで獲得したポイントガードのマリオ・チャルマーズはアキレス腱を断裂したため、やむなく解雇した。同じく司令塔のマイク・コンリーもアキレス腱の負傷で3月上旬から欠場を続けており、プレイオフ進出は困難と見られた中、第7シードで出場権を勝ち取った。

ペイント内での平均失点がリーグ1位(38.5点)というデータが示す通り、リーグトップクラスの守備は健在だ。だが、1試合平均得点はリーグ23位と、オフェンスのパンチ力のなさが大きな弱点になっている。戦力が圧倒的に足りないにもかかわらず、ウェスト7位でなんとかプレイオフに滑り込んだベテラン揃いのチームが勝機を見出すには、最大の武器である守備で泥臭く対抗し、数少ないチャンスを生かすしかないだろう。

チームスローガンでもある“Grit and Grind”(歯をきりきりさせ、粉を挽くような努力)を徹底するしかない。


関連記事

2016 NBAプレイオフ試合日程

[2016 プレイオフ展望]ゴールデンステイト・ウォリアーズ対ヒューストン・ロケッツ

[2016 プレイオフ展望]オクラホマシティ・サンダー対ダラス・マーベリックス

[2016 プレイオフ展望]ロサンゼルス・クリッパーズvsポートランド・トレイルブレイザーズ

[2016 プレイオフ展望]クリーブランド・キャバリアーズvsデトロイト・ピストンズ

[2016 プレイオフ展望]トロント・ラプターズvsインディアナ・ペイサーズ

[2016 プレイオフ展望]マイアミ・ヒートvsシャーロット・ホーネッツ

[2016 プレイオフ展望]アトランタ・ホークスvsボストン・セルティックス

著者
NBA Japan Photo

NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ