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[2016 プレイオフ展望]ロサンゼルス・クリッパーズ対ポートランド・トレイルブレイザーズ

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今季直接対決戦績:クリッパーズの3勝1敗

チーム分析:クリッパーズ
ブレイザーズとの最大の差はフロントコートにある。ディアンドレ・ジョーダン(平均12.7得点、13.8リバウンド、2.3ブロック)は、リム周辺、リム上での戦いにおいては、攻守共に優位に立つ。復帰したばかりのブレイク・グリフィンは試合勘の衰えはあるものの、リム周辺、それから3Pライン上からも試合にインパクトを与えられえる存在だ。

2008年のNBAファイナルMVP受賞者で、プレイオフでの経験豊富なポール・ピアースは対戦相手にとっては危険極まりない選手だ。トレードで獲得したジェフ・グリーンもチームに馴染みつつある。

また、ウェスリー・ジョンソンとコール・オルドリッチもグリフィン不在の穴を埋めたほか、クリス・ポールとJ.J.・レディックの先発バックコートコンビは1試合平均35.8得点という得点力を備えている。そこに昨季のシックスマン賞に選ばれたジャマール・クロフォード(平均14.2得点)、ワイルドカードのオースティン・リバースという深みのある選手層を備えている。

クリッパーズは、対戦相手にあらゆる形の試練を与えられるだろう。

チーム分析:ブレイザーズ
「『レギュラーシーズンで20勝もできない』という批判をモチベーションに変えた」と語ったデイミアン・リラードは、今回のシリーズ予想でクリッパーズの勝利を予想した元クリッパーズ・ヘッドコーチのビニー・デル・ネグロに対し、Twitterで反論した。チームの力を軽視する声全体を“They”と表現し、気持ちを奮い立たせている。

アップセットを実現するには、オフェンスの際にリラードとC.J.・マッカラムを自由にプレイさせるべきだろう。2人合計で平均46得点をあげてきた彼らに求められるのは、レギュラーシーズン以上の活躍だ。もしクリッパーズのディフェンスに2人が阻まれることがあれば、勝機はない。

ただ、ブレイザーズのサポーティングキャストを軽視するのは危険だ。1月10日~3月1日(同1月11日~3月2日)に行なわれた22試合で18勝をあげた期間、アル・ファルーク・アミヌはキャリアベストと呼べるプレイを続け、モーリス・ハークレスは、137-105で勝利したウォリアーズ戦を含めて5試合連続二桁得点を記録している。


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ