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ステフィン・カリー「第1戦ではチームのディフェンスが機能した」

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6月3日(日本時間4日)、2016 NBAファイナル期間中のチーム練習後の会見にゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーが出席し、104-89でクリーブランド・キャバリアーズに勝利した第1戦の内容を振り返りつつ、第2戦に向けた意気込みなどについて語った。


――ショーン・リビングストンのミッドレンジゲームについて聞きたい。彼のプレイによって、あなたとクレイ(トンプソン)が使えるスペースが広がっていると思う?

彼が最も快適に感じるゾーンだし、ペネトレイトできたときには、彼ならたいていのシュートを決められる。仮に相手のディフェンスが崩壊していなくとも、彼ならワイドオープンな状態を作れて、快適なレンジからシュートを決められる。もし、相手のディフェンスが彼に集中すれば、僕たちはウィングに広がってポジションを取れる。僕たち3人は、お互いに、誰かがオープンな状態なら、その選手にボールを出せるから。それに、相手のディフェンスを苦しめられる。違った対応が必要な形だからね。僕やクレイをディフェンスするときと、ショーンをディフェンスするときとでは、やり方が変わる。そういう対応を、試合中にしないといけないんだ。だから、相手が次の試合で何をしようとしているのかは、察しがつく。

――昨夜の試合のように、ベンチ選手が大活躍をして、あなたがベンチに座っているような試合はあった? それとも、スティーブ・カー・ヘッドコーチに、「ベンチ陣が良いプレイをしているから、このままプレイさせるべき」というような話をした?

僕自身も競技者だから、出場したいし、そういう気持ちを表情に出したことだってあると思う。でも、それは自分のことばかりで、セルフィッシュだから。チームのベンチにいる選手の才能を理解しているし、昨日のようなプレイを見せていたら、良い流れを止める必要なんてないじゃないか? 邪魔する必要なんてないだろ?

僕やクレイ、その他の選手が試合を締めくくる時間が出てくるとは思う。僕たちだって、試合でインパクトを残せるよ。でもね、シーズンを通して、僕たちはチームの選手層の厚さに頼ってきた。昨夜のようにベンチの皆がリードを守ってくれたからこそ、レギュラーシーズンでの出場時間も抑えられたんだ。彼らがチームに活力を与えてくれる姿を見られるのは、楽しいよ。

――昨夜の試合で、キャブズは7本(22本中)しか3ポイントシュートを成功させられなかった。イースタン・カンファレンスのプレイオフシリーズのときと比べると、明らかに少ない。これは、ウォリアーズのディフェンス効果が発揮されているから? それともキャブズの調子が悪かっただけ?

チームのディフェンスも機能したと思うね。積極性を持って守ったし、ゲームプラン通りにプレイした。彼らは、どんな状況でも3Pを決められるし、3Pが非常に上手い。カギは、オープンな状態にさせないことと、相手をリズムに乗せないこと。

試合開始からミスコミュニケーションをなくして、ペリメーター内で良いローテーションを駆使して、相手に難しいシュートを打たせて、彼らのオフェンスのリズムに影響を与えたいと思うもの。

日曜の試合でも同じことをやれるけれど、彼らもすべてのシュートを決めることだってできる。バスケットボールは、そういうものさ。決めるか、ミスするか、ということ。でも、昨日の試合では、僕たちのディフェンスのエネルギー、集中力は良かったと思う。もし同じようなプレイを一段高いレベルでやれれば、チームがベストな状態にあるということ。


[特集]2016 NBAファイナル: ウォリアーズ vs キャブズ


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ