NBA

レブロン・ジェームズ「チームメイトとコーチングスタッフのため、全力を出し尽くす」

Author Photo
Sporting News Logo

クリーブランド・キャバリアーズのレブロン・ジェームズが、6月19日(日本時間20日)にオラクル・アリーナで行なわれるゴールデンステイト・ウォリアーズとの2016 NBAファイナル第7戦前日練習後、メディアの質問に答えた。


――レブロン、あなたはこれまでプレイオフシリーズの第7戦に何度も出場してきたが、ファイナルでの第7戦は過去に1度しか経験していない。(サンアントニオ)スパーズとの(2013年)ファイナル第7戦で思い出すことはある? ファイナル第7戦は、ほかのシリーズの第7戦とは異なる?

僕は、どのポストシーズンの試合も非常に重要な試合と思って臨んでいる。(ファイナル)第7戦だからといって、必要以上のプレッシャーはかけないよ。確かなことは、明日の試合が今シーズン最後の試合ということ。だから、エネルギーを抑えたり、「次の試合に向けてコンディションを維持しないといけない」、なんて言うような試合ではない。もう次の試合はないわけだからね。

目の前の試練を楽しみにしているよ。これは第7戦だけれど、余計なプレッシャーはかけない。

――スパーズとの第7戦で、試合に勝ったこと以外で覚えていることは?

あの試合については、色々と覚えているよ。素晴らしい相手とのタフな試合だった、試合を通じて、全ポゼッションが重要だった。全ポゼッションがね。試合の流れが行ったり来たりしていたけれど、試合終盤に僕たち(当時はマイアミ・ヒート所属)がプレイを決めて、試合に勝つことができた。

――クリーブランドの人たちに優勝をもたらすチャンスを手にしたわけだが、その点はどれだけモチベーションになっている?

これまでと同じように、明日の試合でも、僕はチームメイトとコーチングスタッフのため、全力を出し尽くす。その上での結果を受け入れる。許容できないのは、自分が試合で全力を尽くさず、バスケットボールに真摯に向き合い、全力を注がないこと。そういう状態になったら、眠れなくなる。もう準備は整っているよ。

――結果を受け入れると言っているが、これまでもそうだった? 何がきっかけで、受け入れられるようになった?

結果を受け入れていないというわけではないんだけれども、これまでのキャリアで負けた試合のことを思い返すときがあるんだ。ファイナルの試合に限らず、ポストシーズンの試合についてね。

結果を受け入れるというのは、全力を尽くしたかどうか、可能な限りの準備をしたかどうか、コート上で全てを出し尽くしたかどうか、ということなんだ。もし鏡に映る自分を見て、「Yes」と言えるのなら、他には自分でコントロールできないことだってある、ということ。自分にどうにかできることなら、コントロールは可能だよ。それでも、どうにもできないことなら、考えても仕方がない。

僕自身、常にこういう考えを持っていたわけではないんだ。ただ、自分が成長して、ときを経て成熟した結果で、現実的な部分と、非現実的な部分を理解できるようになったということ。


[特集]2016 NBAファイナル: ウォリアーズ vs キャブズ


著者
NBA Japan Photo

NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ