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レブロン・ジェームズ「第4戦にも同じ気持ちを持って臨む」

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6月9日(日本時間10日)、クリーブランド・キャバリアーズのレブロン・ジェームズが、ゴールデンステイト・ウォリアーズとの2016 NBAファイナル第4戦前日の会見で、メディアからの質問に答えた。


――レブロン、昨夜の試合後、リチャード・ジェファーソンがスタッツには反映されないことを多くやっていたと言っていた。具体的に何かを説明してもらえる? そして、それがチームのリズムとプレイに良い影響を与えた?

彼はプロフェッショナル。真のプロフェッショナルさ。それに、今のポジションと瞬間を享受できる機会を掴む選手でもある。彼が最後にファイナルに出場したのは、彼にとって1年目と2年目のとき。彼は、この瞬間を当たり前とは思っていない。持っている力をすべて出し尽くしてくれる。

彼は、自分の役割を理解しているんだ。非常に良いプレイをしている。それがチームにとってのカギなんだ。

――第3戦まで、チームはウォリアーズに7連敗していた。連敗がチームのメンタル面をブロックしていたと思う? そして試合に勝ったことで、ウォリアーズのようなチームを相手に戦う上での自信になった?

彼らが僕たちを相手に何連勝したかを知っていた選手はいなかったと思う。僕たちが理解していたのは、第1戦と、第2戦で彼らが勝ったということだけ。彼らが、ホームで僕たちに良い勝ち方をしたということだけ。僕たちは、これまでよりも良いプレイをして、可能な限り48分間を通して良いプレイを続けて、あとは結果に委ねるだけだった。

おそらく、チームのロッカールームに、彼らが僕たちに何連勝していたかを知っていた選手はいなかったと思うよ。

――第3戦前には、「生きるか、死ぬかの戦い」と言っていた。30点差で勝利し、シリーズ成績が2勝1敗となった今、どうやって同じ意識を維持するつもり?

何も変わらない。同じ意識で戦うだけのこと。3勝1敗で相手の本拠地で戦うわけにはいかない。彼らに自信を与えてしまうからね。だから、(第4戦も)生きるか、死ぬかの戦いになる。

――レブロン、タロン・ルー・ヘッドコーチが教えてくれたことだが、昨夜の試合前、あなたとカイリー(アービング)がケビン(ラブ)のもとに向かい、「お前のために勝つ」と、話したと聞いた。脳震盪ガイドラインをこなさなければいけない彼のフラストレーションに気づき、その過中にいる彼をサポートするというのは、あなたにとってどういうこと?

昨日、ロッカールームにいた彼の表情を見て気づいた。彼の顔からは、「こんな瞬間なんて経験したくもない」という感じが見て取れた。彼自身が気落ちしているなんて言っていないのに、僕が今、あなたたちにそういう話をしてしまっている気がするね。

ロッカーを出る前、カイリーが彼を抱擁していた。僕も彼を抱きしめた。そして、「何も心配しなくて良い。必ず勝つから」と、伝えた。これこそチームというもの。必要なときには、自分たちの兄弟を勇気づけるんだ。そして、彼が彼自身、チームに対して過度なプレッシャーを持たないよう気遣う。そのためにも、自分たちがやるべきことをやらないといけなかった。そして、それができた、ということ。

彼にとっても、気分が高揚する結果になっただろうね。チームにとっても、同様のことが言えるよ。


[特集]2016 NBAファイナル: ウォリアーズ vs キャブズ


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ