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カイリー・アービング「勝つにはチーム全員の力が必要」

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6月9日(日本時間10日)、クリーブランド・キャバリアーズのカイリー・アービングが、ゴールデンステイト・ウォリアーズとの2016 NBAファイナル第4戦前日の会見で、メディアからの質問に答えた。


――カイリー、(アシスタントコーチの)フィル・ハンディがあなたのプレイに与えた影響、それから、第2戦後チームの前で話したというスピーチについて教えてもらえる?

僕とコーチ・ハンディとの関係性を知っている人は少ないと思うけれど、彼は素晴らしい仕事をしてくれている。21、2歳のときに出会って、コービー(ブライアント)と僕を引き合わせてくれた。コービーは僕のメンター的存在で、素晴らしい関係性を築けている。偉大な選手になるために必要なこととして、夜遅い時間に練習したり、勝つために必要なことをすることだったり、チームをリードする方法だったり、コーチが僕に基礎となる部分とステップを敷いてくれた。家族と離れているときは、バスケットボールの父親的存在だね。僕の人生においても、影響を与えてくれている。

第2戦の後のスピーチは、僕たちの胸に突き刺さる内容だった。面と向かって言ってくれる言葉が必要だったんだ。自分たちの意思の強さを引き出すためにも、まだチャンスがあることを理解するためにも、必要だった。ゴールデンステイトがホームで勝ったけれど、彼のスピーチは、僕たち全員の骨身に深く染みた。本当に、素晴らしいことをチームに与えてくれる。15人全員にね。練習に付き合って、全員が毎日プロフェッショナルであることを求めてくる存在だね。

――まだシリーズでは劣勢だが、選手個人としても、チーム全体としても、ステフ(カリー)へのディフェンスから、どの程度の自信を得ている?

チーム全体の意識の問題でもあるし、コート上のスポットを理解できているか、ということでもある。ステフとクレイ(トンプソン)が試合に与えるインパクトの大きさを考えれば、彼らのプレイを制限したいのは当然。もちろん、相手のセカンドユニットもね。それだけ素晴らしいプレイをしているから。だからこそ、彼らが王者なんだ。僕たちは、チーム全員で対応している。彼らに勝つには、チームの15人全員の力が必要なんだ。

そのことを、以前より良く理解できていると思う。今は、ホームコートを守るという意味を理解しているよ。

――昨年の第6戦では、デリー(マシュー・デラベドーバ)が負傷したあなたを抱きしめ、「お前の分もプレイする」と言った。タロン・ルー・ヘッドコーチから、第3戦前、レブロン(ジェームズ)とあなたが、ケビン(ラブ)に向かって、「心配するな」と言ったと聞いた。そのときは、どういう状況だった? そして、あなたたちの行動がケビンの気持ちに影響を与えたと思う?

彼は間違いなくプレイしたかったと思う。彼の目を見て、彼の気持ちが伝わった。この舞台は、僕と彼が夢見てきたファイナルなんだ。試合の規模も大きいし、第3戦で僕たちが立ち向かう試練を乗り越えるためには、チーム全員の力が必要だった。彼もチームの一員。彼のためにも、やるべきことをしないといけないのは、皆がわかっていた。そして、僕たちは実行した。第3戦で僕たちがやったことは、彼のため。彼に第3戦を捧げたよ。


[特集]2016 NBAファイナル: ウォリアーズ vs キャブズ


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ