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ドレイモンド・グリーン「第5戦に出場していたらチームは勝っていた」

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6月15日(日本時間16日)、ゴールデンステイト・ウォリアーズのドレイモンド・グリーンが、クリーブランド・キャバリアーズとの2016 NBAファイナル第6戦前日の練習後、メディアからの質問に答えた。


――(第5戦での)出場停止処分から気持ちを切り替えるのは難しい? 明日はどういう試合になると思う?

まず初めに、現状を受け入れる、ということ。僕は第5戦に出られなかった。もう終わったこと。試合に出られなかったことで、チームメイトをがっかりさせてしまった。自分で「(出場停止は)あんまりだよ」と言おうが、他の人が「出場停止にすべきだ」という意見を持とうが関係ない。最終的には、誰でも自分の考えを言えるものだから。今の時点では、何の問題にもならない。

僕たちは第5戦に負けた。今は第6戦を戦うため、この場所にいる。僕自身は、もっと良いプレイをしないといけない。決定や、調査されるような状況に自分を追い込むわけにはいかないんだ。チームメイトのため、チームのリーダーとして、もっと良いプレイをしないといけない。コートに立てないような状況を作ってはいけない。私服姿で(オークランド)アスレチックスのスタジアムで試合を見ているわけにはいかないんだ。

スタジアムのスタッフには感謝している。チームメイトのプレイを見ながら、素晴らしい時間を過ごせた。素晴らしいスタッフだよ。最高の形でもてなしてくれた。チームメイトに貸しができたから、全力を尽くす。今の自分にできることは、この状況を良くすることだけ。

もし自分が第5戦に出場していたら、きっとチームは勝てていたと信じているよ。でも、自分でプレイできない状況を作ってしまった。チームメイトは戦ったけれど、良いプレイができなかった。ただ、(第4クォーター)残り6分の時点では6点差で、チームは戦い続けた。試合に出て、チームの役に立つのは自分の責任なんだ。スーパースターになるのではなく、ヒーローになるのでもなく、救世主になるわけでもない。スーパースターや救世主が出たから僕たちは今の位置にいられるわけではないからね。僕たちは、素晴らしいチームになれたからこそ、今この場にいられるんだ。

だから、出場して、偉大なチームの一員になること。それが自分に課せられたこと。それこそ自分が求めていること。出場停止の件からは切り替えて、前に進む。第5戦は終わり、今は第6戦だ。もう終わったこと。僕たちの目の前には、きっと(ロサンゼルス)レイカーズか、セルツ(ボストン・セルティックス)しか達成したことがないと思うけれど、敵地での2年連続優勝を決めるチャンスが転がっている。面白いじゃないか。きっと厳しい試合になるよ。

クリーブランドは非常に良いチーム。第5戦では活躍した選手が何人かいた。彼らの勢いを止めて、相手のコートで勝てるよう努力する。このチャンスを楽しみにしているよ。

――第6戦では忍耐強さが試されると思う?

自分の忍耐強さが試されるかどうかを考えて試合には臨まない。NBAファイナルの試合で勝つのは大変なことだから。その上、敵地で勝つのは2倍も3倍も大変なこと。それ自体が厳しい試練だから、その部分だけに集中するだけで十分だよ。試合に出て、チームが勝つために集中することだけを考える。

――アンドリュー・ボーガットが残り試合を欠場することについては?

ボーガットがいないのは辛い。彼はチームのディフェンスのよりどころ。非常にスマートな選手で、素晴らしいパサーで、繋ぎ役。「問題ない」なんて言えることではないよ。これは重大な問題だ。

彼がいないのは厳しいけれど、僕たちが常に言うように、チームには厚い選手層がある。他の選手がステップアップする機会さ。ローテーションなどのことはわからないけれど、誰であろうと、コートに出れば活躍するチャンスになる。ボーガットの代わりになれる選手なんていない。でも、出場機会を与えられる選手は、自分の力をチームのために出し尽くさないといけないんだ。


[特集]2016 NBAファイナル: ウォリアーズ vs キャブズ


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ