6月19日(日本時間20日)に行なわれたゴールデンステイト・ウォリアーズとのNBAファイナル第7戦後、クリーブランド・キャバリアーズのリチャード・ジェファーソンが記者会見でメディアからの質問に答えた。
――レブロン・ジェームズがこの優勝のためにもたらしたインパクトについて聞かせてくれる?
彼はあらゆる面においてインパクトをもたらしたよ。人々はレブロン・ジェームズのレガシーについて語りたがるけど、僕に言わせれば、「まだ彼の歴史は進んでいる途中なのに、どうしてそのことについて話すんだい?」っていう感じだね。
彼はあと5年はこの星で最高のバスケットボールプレイヤーとして君臨できるだろう。誰も彼から王座を奪うことなんてできない。いつかは若いやつらが台頭してくるだろうけどね。ステフ(カリー)は恐らく僕が見てきたなかで最高に攻撃的なガードの選手。彼らには素晴らしい選手が揃っているけど、試合のあらゆる面に与えるインパクトという点では、レブロンが一番だ。彼はこのシリーズのあらゆるカテゴリーで両軍トップの成績をあげた。信じられるかい? なんてことだ。いったいほかの誰が成し遂げられるんだ? って感じだよ。
――レブロンについてこの2週間の間にどのようなことを知った?
自分のキャリアは彼のおかげで素晴らしいものになったと思っている。彼に大きな借りができたよ。
ちょっと昔のことだけど、振り返ってもいいかい? 僕はデューク大とのNCAAトーナメント決勝で敗れ、その後は2年連続でNBAファイナルで敗れた。3年目にはデトロイト(ピストンズ)とのシリーズで3勝2敗でリードしながら敗れ、彼らはそのシーズンに優勝した。その後もマイアミ(ヒート)に負けて彼らも優勝した。また、オリンピックにも出場したけれど、知っての通りアメリカ代表史上最悪のチームになってしまった。
僕のキャリアはずっとこんな感じだったんだ。そのあとは6~7年の間、ジャーニーマンとして過ごした。そしてキャブズに所属することができて、俺についてこいと言ってくれる選手と一緒にプレイできた。すべて彼のおかげなんだ。すべてのシュート、すべてのプレイ、今までしてきたことすべてがあの男のおかげだ。
――ホームのクリーブランドに戻るのはどんな気持ち?
クリーブランドに帰るのが待ちきれないよ。言っておこう。クリーブランドのファンは今まで見てきた中で最高のファンだよ。僕たちが3勝1敗とリードされたとき、彼らは前にも増して大きな声援を送ってくれた。彼らが対戦相手をプレイしづらくさせてくれたんだ。彼らは僕たちを信じ続けてくれた。彼らも称えるべきだ。
[特集]2016 NBAファイナル: ウォリアーズ vs キャブズ