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トリスタン・トンプソン「レブロンのプレイが皆の気持ちを奮い立たさせる」

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6月16日(日本時間17日)、クイックン・ローンズ・アリーナで行なわれた2016 NBAファイナル、ゴールデンステイト・ウォリアーズ対クリーブランド・キャバリアーズ第6戦は、ホームのキャブズが115-101で勝利してシリーズ3勝3敗となった。試合後、キャブズのカイリー・アービングとトリスタン・トンプソンが、メディアの質問に答えた。


――カイリー、あなたにとっても、(第7戦は)キャリア最大の試合で、これまでに個人的にも多くのことを乗り越えてきた。どうやって個人的な感情を切り離して、試合で必要なことに集中する?

アービング: 逃げずに受け入れるだけ。次は第7戦。これまでの人生で何度も見てきた試合だよ。選手がプレイを決める姿、試合が流れる様子を見てきた。何度もね。でも、今は僕が試合で実際にプレイするわけで、経験する側にいる。準備はできているよ。願わくは、僕たちが勝ちたい。

でも、次の試合は、両チームにとって優勝を決めるワンチャンスで、これまでで最高の舞台だ。1試合で勝者と敗者が分かれる。ここまで来たわけだからね。日曜(日本時間月曜の第7戦)に、どういうものなのかを体験できるのを楽しみにしている。

――トリスタン、今日の勝因は? どういう気持ちで試合に入った?

トンプソン: レブロン(ジェームズ)とカイリーが話したように、自分の役目を全うすること。僕にとっては、高いエネルギーを持って、自分のモーターを生かすこと。ハードにプレイすること。ハードにプレイして、インサイドで絶え間なく動くこと。それこそ、自分がチームにもたらしているものだから。それが僕の仕事。自分の役割で輝くこと。それを毎試合でやろうとしているよ。

――トリスタン、今日の試合ではレブロンとの連携からのアリウープが見られたが、彼と意思の疎通を感じられている? それとも、相手のディフェンスを見て、やれると思った?

トンプソン: 彼は素晴らしいパサーだから。僕が欲しい位置にボールをくれるから、掴むまでさ。レブロンかカイリーがリムにアタックする際、相手はダブルチームを仕掛ける。だから、僕や他の選手がオープンエリアに入れる。パスをもらえれば、あとはフィニッシュするだけさ。

――バスケットボール選手として成長する上で、レブロンの存在はどういうもの? 彼が設定する高い基準に到達するため、毎日どうやって練習している?

トンプソン: 去年のレイバー・デイ(米国の祝日、労働者の日/9月の第1月曜)の後、レブロンからチーム全員に、「早く集合してトレーニングしよう。シーズンに向けた準備をしよう」というメールが送られてきたんだ。集合時間の1時間前から彼は練習していて、僕たちが到着したときには汗だくの状態だった。若い選手や、カイリーや僕のように、NBAでプレイするようになってからの数年間、最高級の選手を間近で見る機会がなかったり、苦しいシーズンを過ごしてこなかった選手が、歴代最高の1人と言われる選手が汗だくになって練習している姿を見たら、それがモチベーションになる。

彼がどれだけ素晴らしい選手かはご存知の通り。その彼が、ジムで懸命に練習しているところを見たら、何も言い訳できないよ。ジムで練習しない理由なんて見当たらない。個人練習、シュート練習、フリースロー、何だろうと、より多くの練習をこなさないといけない。彼のプレイが皆の気持ちを奮い立たせる。僕は幸せだよ。

アービング: 短く言うけれど、彼自身もチームにとって自分自身の存在の大きさを理解しているし、僕個人にとっても、彼の存在は大きい。素晴らしい関係性だよ。


[特集]2016 NBAファイナル: ウォリアーズ vs キャブズ


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ