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レブロン・ジェームズ「称えられるべきはチームメイト」

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6月16日(日本時間17日)、クイックン・ローンズ・アリーナで行なわれた2016 NBAファイナル、ゴールデンステイト・ウォリアーズ対クリーブランド・キャバリアーズ第6戦は、ホームのキャブズが115-101で勝利してシリーズ3勝3敗となり、決着は第7戦に委ねられた。試合後、41得点、11アシスト、8リバウンドの大活躍で勝利に貢献したレブロン・ジェームズが、メディアの質問に答えた。


――レブロン、ここ2試合で記録したエフィシエンシー・レーティング(貢献度を図る指標)は、とてつもない数字だ。あなた自身でも誇らしく感じていると思う。2試合続けて41得点を記録できた要因は何?

自分が成功を収めるためのポジションに付かせてくれたチームメイト、それにコーチングスタッフのおかげ。ボールが動いていなければ、スクリーンが張られていなければ、コーチングスタッフがオフェンスのゲームプランを立てていなければ、僕がやれたことは起こっていない。つまり、彼らが称えられるべきことだよ。

――レブロン、今シリーズ序盤からターンオーバーについて発言してきたと思う。あなたがここ2試合で記録したターンオーバー数はわずかに2で、今日の試合でも1度しか記録しなかった。プレイの効率性という面で、それが2試合連続41得点に結びついたと思う?

彼ら(ウォリアーズ)を相手に、ターンオーバーを記録するわけにはいかない。それは皆が理解していることだ。彼らは、対戦相手がミスを犯せば必ずそれを生かしてくるチームだからね。今日の試合で言えば、16回のターンオーバーから失点が12だったことは、間違いなくチームが勝利できたポイントだ。

このリーグでは、どのチームと対戦しようと、ターンオーバーを記録してはいけない。特にファイナルという舞台で、ディフェンディングチャンピオンを相手にしているときはね。ミスをすればやられる。今日は僕自身を含めて、ターンオーバーを抑える素晴らしいプレイができた。僕は、自分自身、チームメイトが成功を収められるポジションに付くため、努力したよ。

――レブロン、1勝3敗に追い詰められたとき、両隣にいる選手(カイリー・アービング、トリスタン・トンプソン)らチームメイトを、1人の選手として、または人間として見て、彼らから今の状況に持ち込めるという自信は得られた?

僕たちは次の試合、次の1分、実行しないといけないゲームプランに集中して、次のプレイに繋げられるよう努力した。それは、第7戦を目指したものではなかった。たしかに、僕たちは第5戦が終わった時点で1勝3敗に追い詰められた。そのとき、ホームに必ず戻らないといけないと感じた。ホームに戻って、ファンの皆の前でプレイしよう、という感じだった。そして、それを実現できたんだ。

今夜の試合では、チームメイトは信じられないくらい素晴らしかった。ダブルT(トンプソンの愛称)のエネルギーとプレイ、彼の高いレベルのプレイ、それにリバウンドがチームにエクストラポゼッションを与えてくれた。試合開始からのディフェンシブ・リバウンドでも普段通り素晴らしかったけれど、彼のキャリアの中でトップクラスのパフォーマンスだったよ。

そしてカイリーは、フロア上の将軍のようだった。これが彼だよ。驚くことではない。そうやって、第7戦を戦うチャンスを得られたんだ。

――レブロン、優勝を決めるチャンスを得られたことに気づくまで、どのくらい時間がかかった? 試合終了になる前の時点で考えていた?

いや、今は考えていないね。治療を受けて、家に帰って、何か食べて、横になる。明日のフライトに備える。今ようやく落ち着いたところさ。

――レブロン、後半にはチームが27点をあげた場面で得点かアシストで絡む時間帯があり、あなたはそのうちの20得点を自分で決めた。そういうモードに入った瞬間にリズムを掴んだ? それとも相手のディフェンスのやり方がわかったのだろうか? 今日のようなプレイができた瞬間について説明してもらえる?

ただプレイしただけで、プレイを読んで、反応しただけ。先ほども話したように、チームメイトのおかげで、ボールを持っているときでも、持っていないときでも、自分がプレイを決められるポジションに付くことができた。ボールを持っていなければパスをもらえたし、自分の好きなポジションに付くことができた。素晴らしいスクリーンを張ってくれて、相手のディフェンスに皆がプレッシャーをかけてくれた。ここ数試合は、幸運にもシュートが決まっている。良い感じだね。


[特集]2016 NBAファイナル: ウォリアーズ vs キャブズ


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ