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ステフィン・カリー&クレイ・トンプソン「敗戦は痛いが、より強い気持ちをもってカムバックするまで」

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6月13日(日本時間14日)に行なわれたクリーブランド・キャバリアーズとの2016 NBAファイナル第5戦後、ゴールデンステイト・ウォーリアーズのクレイ・トンプソンとステフィン・カリーが会見に出席し、メディアからの質問に答えた。


――カイリー(アービング)とレブロン(ジェームズ)と激しい点の取り合いをしていたね。どんな気分だった? 後半には、彼らのようにシュートが決められず、フラストレーションを感じた?

トンプソンン:もちろんシュートが思うように決まるときは気分がいいものだ。だけど、後半にはいいシュートが打てず、フラストレーションを感じた瞬間もあった。なによりも、ファンのためにここで勝利できなかったことには本当にフラストレーションが溜まるよ。

ホームのファンの前で勝利をあげたかった。でも、前を向いて進まなくてはいけない。コーチ(スティーブ・カー)が言ったように、僕たちはまだ3勝2敗と有利な立場にある。素晴らしいポジションに立てているんだ。この敗戦は本当に痛いけれど、より強い気持ちをもってカムバックするまでさ。

――カイリーとレブロンが驚異的なパフォーマンスで活躍した。このような状況にはどのように立ち向かうのが一番の方法だと思う? それとも今日のような試合はあきらめる?

カリー:今日の彼らの活躍はすばらしかった。いくつか難しいシュートも決めていたし、僕たちのミスから与えてしまったオープンな状況でのシュートも決めていた。彼らはチームを勝たせるために求められていることをやり遂げたということだ。

僕らはシリーズを通じて、彼らをうまくディフェンスし、難しいシュートを強いることができている思う。だけど、今日は彼らがそれを乗り越えた。クレイも言ったように、僕たちはこの優勝のチャンスに向かって僕たちのバスケットボール、最高のパフォーマンスを発揮して、あと1勝をあげるのみだよ。

――前半は外角のシュートをことごとく決める活躍で、まさに“クレイ・ステーション”モード(プレイステーションのゲームのような活躍)だった。後半に入ってペースが落ちたけど、ペイントを攻めて確率の高いシュートをしようだとか、前半と同様に外角の調子がいいのかもう少し様子を見ようだとか、そのような気持ちはあった?

トンプソン:ディフェンスとオフェンスの状況次第だよ。無理にシュートをしなければいけないなんてことはなくて、チームメイトのおとりになったり、カットしたりするのも重要だ。ペイントに切り込んでいって、チームメイトのためにプレイを作ったりすることもね。

だけどアグレッシブさを忘れてはいけない。それでも、だからと言って無理なシュートをするのはよくない。ただ、今になって振り返れば、3つか4つ、シュートをしておけばよかったと思うところもある。入場ゲートをくぐったその瞬間からアグレッシブさを保ち続けて、イージーバスケットで後半のスタートを切りたいものだね。

――ミスコミュニケーションが今日の試合の敗因だと思う。ショーン(リビングストン)は、ドレイモンド(グリーン)の欠場が響いていると言っていた。彼(グリーン)がディフェンスのコミュニケーションにおいて果たしている役割について聞かせてほしい。

カリー:彼はいつも声を出している。彼がコート全体を見渡しているときはまるで野球のセンターのような影響力がある。今日は彼がいないから、異なるローテーションを試したんだけど、スイッチのときにマークが遅れたり、うまくアジャストできなかった。結果としてそれが今日の結果につながったと思う。

――ドレイモンドの不在によって何が失われたか、もう少し教えてほしい。アンドリュー・ボーガットも欠場の可能性があるが、このことはチームにとって何を意味する?

トンプソン:ドレイモンドはチームにとって重要なことをなんでもやるんだ。プレイメイキング、リバウンド、コミュニケーション、そしてなにより熱いハートとその魂がチームを勢いづける。大事なときに、大きな存在を失ったよ。言い訳するわけではないけれど、彼の不在は大きい。けれど、勝利するチャンスはあった。ハーフタイム時に同点だったからね(61-61)。

だけど、今日はカイリーが素晴らしかったね。やられたよ。時としてどうしようもないことがあるものさ。今日はそれがレブロンにも起こった。レブロンにはこのシリーズ最初の3試合で決めたシュートと同じ数のシュートを許してしまった。だけど僕たちにはまだ優勝の大きなチャンスがある。

ボーガットについては、もし第6戦で欠場することになるなら、ほかのビッグマンがステップアップするのみさ。シーズン中ずっとやってきたことと同じだよ。

――クレイ、君は攻守両面に長けた選手として知られている。今日もアービングにべったりと張り付くようにマークしていたね。ディフェンスする側として、彼が目の前でシュートを決めるのを見るのはどんな感じだった?

トンプソン:こういうことは時として起こるものだよ。彼は驚異的な選手。特にオフェンス面ではね。動画を見ればわかると思うけど、自分にできることはすべてしたつもりだ。だけど第6戦ではこれ以上好きなようにやらせはしないよ。ぴったりと張り付いて、難しいシュートをさせる。41点ではなく、20点に抑えてみせる。

――今日のアービングとジェームズの活躍は予想できた?

カリー:クレイも言ったように、彼らはこれをやってのける才能を持った選手たちだ。このような活躍はされたくないないよ。特にファイナルの舞台ではね。だけど、今日は彼らの勝負強さに本当に驚かされた。

ホームで今日優勝する機会を逃したのはつらいけれども、次の試合に向けて準備はできているよ。今日の試合映像を見直して、うまくいかなかったところを、特にディフェンスにおける彼ら2人への対応を考える。自信を持って、仕事をやり遂げるよ。


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ