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レブロン・ジェームズ「ようやく自分たちのプレイを取り戻せた」

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6月8日(日本時間9日)にクイックン・ローンズ・アリーナで行なわれた2016 NBAファイナル、ゴールデンステイト・ウォリアーズ対クリーブランド・キャバリアーズ第3戦は、ホームのキャブズが120-90と30点差で快勝し、シリーズ初勝利をあげた。

試合後の会見で、32得点、10リバウンド、6アシストを記録したキャブズのレブロン・ジェームズ、3ポイントシュート10本中5本成功を含む20得点をあげたJ.R.・スミスが、試合内容などについて語った。


――レブロン、(第2戦では)30点差以上で敗れ、今回は30点差で大勝した。この短期間で、どうやって同等のことをやってのけることができた? 特に、敗れた試合ではチーム全員が揃っていて、今日はケビン(ラブ)が欠場した。それでいて、ここ2試合で勝ったチームがつけた得点差が合計63点というのは、どういうことだろうか?

ジェームズ: 最終的には、30点差であれ、1点差であれ、1勝は1勝。気持ちをすぐに切り替えないといけないし、同時に、前の試合で犯したミスから学ばないといけない。そして、次の試合で良いプレイをしないといけないんだ。

僕たちには、それができるということ。昨日のシュート練習が素晴らしかった。それに今朝のシュート練習も良い内容だった。コーチ・ルー(タロン・ルー・ヘッドコーチ)とコーチングスタッフが素晴らしいゲームプランを立ててくれた。それを実行できるかどうかは、僕たち次第。今夜は、上手くやれたということさ。

――今シリーズでは、セカンドユニットに関する話が多い。だが、今日あなたたちが120-90で快勝した試合では、先発選手の合計得点でキャブズが105-57と圧倒した。あれだけのチームを相手に、どうやって先発陣がこれだけの差をつけられたと思う? 50点近くの差をつけられた要因について教えてもらえる?

ジェームズ: 彼らは偉大なチームで、素晴らしい先発ラインナップを誇っている。お互いに足りない部分を埋め合える優れたベンチ選手も揃っている。でも、この話は単に、お互いの先発陣の戦いではないんだ。これは、15人のグループ同士の戦いだよ。僕たちの15人と、彼ら15人の戦いだ。48分間を通して、どちらがよりプレイを決められるかの戦いなんだ。

今夜、僕たちは素晴らしい試合をした。僕は、試合中RJ(リチャード・ジェファーソン)にボールを託した。ケビンが欠場して、先発出場した彼は、積極的な姿勢で試合に臨んだ。細部に注意を払っていた。インサイドに入り、9得点、8リバウンドをチームにもたらしてくれた。あとは、ボックススコアに反映されないようなことを、彼が実行してくれたんだ。

僕たちは自分たちのプレイをしようとしたまでさ。今夜、ようやく自分たちのプレイを取り戻すことができた。それもこれも、僕の左隣にいる将軍(カイリー・アービング)から始まったもので、右隣のシャープシューター(スミス)がチームに勢いを与えてくれた。良いバスケットボールができたよ。良い流れだったし、全員が今日の勝利の一部になれたと感じている。

僕たち先発と、彼ら先発の対決ではないんだよ。誰だろうと、コートに出ている選手が自分の仕事をやれているかどうかが大事なんだ。

――J.R.、第2戦までのパフォーマンスを踏まえて考えた場合、今日の試合でチームが最初にあなたの3ポイントシュートを選択した意味は何だと思う? そのおかげで自信を得て、序盤にシュートを決められたと思う?

スミス: 正直に言って、自信という点においては、あまり意味のないことだと思う。そういうことは考えないようにしているから。試合の入り方としては最高だと思うよ。でも、僕は自分のプレイをリズムに乗せる方法を理解しているし、まずはクレイ(トンプソン)を可能な限りディフェンスで抑えることが大事。彼にボールを持たせないことが重要で、できるだけ厳しいプレイをさせないといけない。それをオフェンスに生かせば良いんだ。ディフェンスからオフェンスへの切り替えを速くして、オープンな状態でシュートを打つ。僕の場合は、そういう流れでプレイすれば良いんだ。

もちろん、(シュートを打たせてもらえたことは)素晴らしいと思っている。勘違いしないでもらいたいけれど、感謝しているよ。ただ、僕は、その部分だけを求めているわけではないということさ。


[特集]2016 NBAファイナル: ウォリアーズ vs キャブズ


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ