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キャブズが第6戦を死守! 勝負は第7戦へ

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6月16日(日本時間17日)にクイックン・ローンズ・アリーナで行なわれた2016 NBAファイナル、ゴールデンステイト・ウォリアーズ対クリーブランド・キャバリアーズ第6戦は、115-101でキャブズが勝利を収めた。シリーズは3勝3敗となり、19日(日本時間20日)に行なわれる第7戦へ持ち込まれることになった。

敵地での第5戦に続く2連勝を収めたキャブズは、レブロン・ジェームズが41得点、11アシスト、8リバウンド、4スティール、3ブロックと怪物ぶりを発揮。さらにフィールドゴールは27本中16本を沈めて成功率59.3%を記録するなど、攻守両面でチームを牽引し、大一番でチームを勝利に導いた。

ジェームズのほか、キャブズはカイリー・アービングが23得点、トリスタン・トンプソンが15得点、16リバウンドのダブルダブル、J.R.・スミスが3ポイントシュート4本成功を含む14得点をマークし、ジェームズを援護した。

ジェームズは試合後、第7戦について、「もちろん勝ちたい」と、語った。

「自分は全力を尽くす。あとは、結果がどうなるか、ということ。僕たちは第7戦まで持ち込んだ。きっと楽しい試合になるさ」。

「僕はチームメイトのため、全力を尽くす。コーチングスタッフのため全てを出し尽くす。その上で、どういう結果になっても満足するだろうね」。

敗れたウォリアーズは、ステフィン・カリーが30得点をあげたものの、ファウルトラブルに苦しんだエースは、第4クォーター終盤にキャリア初のファウルアウトとなった。6回目のファウルを犯した際には、マウスピースを客席に向かって投げつけ、テクニカルファウルも取られた。

カリーのほか、ウォリアーズはクレイ・トンプソンが25得点、リアンドロ・バルボサが14得点を記録。フレイグラントファウルの累積ポイントにより第5戦を出場停止になったドレイモンド・グリーンは、8得点、10リバウンド、6アシストだった。

前戦で左ひざを痛めたアンドリュー・ボーガットを欠く中、ウォリアーズはアンドレ・イグダーラを先発に起用。スモールラインナップで試合に臨んだが、ウォリアーズは序盤からキャブズに主導権を握られ、第1Q終了時点で早くも20点差をつけられる(31-11)。

だが、第2Qに入ると、カリーが3本の3Pを沈めるなどして15得点をマークし、ウォリアーズが反撃の狼煙を上げる。前半を43-59と16点差で折り返したウォリアーズは、第3QにもK・トンプソンが3Pを3本沈めて15得点、カリーも同クォーターだけで7得点を追加し、キャブズとの点差を9に縮めることに成功した(71-80)。

しかし、それでもキャブズは落ち着いていた。第3Q残り5分から同クォーター終了までのチームの8得点を一人であげていたジェームズは、第4Q開始からさらに一人で連続10得点。この間のチームの18点をすべて一人でマークしたジェームズに率いられたキャブズは、第4Q残り6分36秒にスミスが3Pを決めてジェームズの連続得点が止まった時点で93-81と12点のリードを構築する。

その後もジェームズはターンアラウンドショット、2本連続でT・トンプソンへのアリウープパスを通すなどゲームを支配し続け、ウォリアーズの追撃を断ち切った。

この勝利により、キャブズは50年ぶりにNBAファイナルで1勝3敗から第7戦へ持ち込んだチームとなった(1966年のロサンゼルス・レイカーズ以来、史上3チーム目)。キャブズは敵地オラクル・アリーナで行なわれる第7戦で、史上初の1勝3敗からの逆転優勝を目指す。

ボックススコア



キャブズは第1Qで31-11と20点リード


カイリー・アービングは前半最多の20得点、ステフィン・カリーは18得点。キャブズが59-43と16点リードで後半へ


レブロン・ジェームズは2試合連続の41得点に加えて、11アシスト、8リバウンド、4スティール、3ブロックの怪物的パフォーマンス


[特集]2016 NBAファイナル: ウォリアーズ vs キャブズ


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ