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2016 NBAドラフトプレビュー:開催日時/指名順/上位指名候補選手

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6月23日(日本時間24日、午前8時~)、バークレイズ・センターで2016 NBAドラフトが開催される。

先月ニューヨークで実施された2016 NBAドラフトロッタリーの結果、今年のドラフト全体1位指名権はフィラデルフィア・76ersが獲得した。ロッタリーでは、全体1位から3位指名権までを抽選で決定し、4位以下はレギュラーシーズン中の勝率が低いチームから順に割り当てられる。

2016 ドラフトの指名順は、以下の通り(カッコ内は元の指名権保持チーム)。

1巡目

1位 フィラデルフィア・76ers
2位 ロサンゼルス・レイカーズ
3位 ボストン・セルティックス(←ネッツ)
4位 フェニックス・サンズ
5位 ミネソタ・ティンバーウルブズ
6位 ニューオーリンズ・ペリカンズ
7位 デンバー・ナゲッツ(←ニックス)
8位 サクラメント・キングス
9位 トロント・ラプターズ(←ニックス←ナゲッツ)
10位 ミルウォーキー・バックス
11位 オーランド・マジック
12位 ユタ・ジャズ
13位 フェニックス・サンズ(←ウィザーズ)
14位 シカゴ・ブルズ
15位 デンバー・ナゲッツ(←ロケッツ)
16位 ボストン・セルティックス(←マーベリックス)
17位 メンフィス・グリズリーズ
18位 デトロイト・ピストンズ
19位 デンバー・ナゲッツ(←ブレイザーズ)
20位 インディアナ・ペイサーズ
21位 アトランタ・ホークス
22位 シャーロット・ホーネッツ
23位 ボストン・セルティックス
24位 フィラデルフィア・76ers(←キャブズ←ヒート)
25位 ロサンゼルス・クリッパーズ
26位 フィラデルフィア・76ers(←キャブズ←ナゲッツ←サンダー)
27位 トロント・ラプターズ
28位 フェニックス・サンズ(←セルティックス←キャブズ)
29位 サンアントニオ・スパーズ
30位 ゴールデンステイト・ウォリアーズ

2巡目

31位 ボストン・セルティックス(←ヒート←76ers)
32位 ロサンゼルス・レイカーズ
33位 ロサンゼルス・クリッパーズ(←ネッツ)
34位 フェニックス・サンズ
35位 ボストン・セルティックス(←サンズ←ウルブズ)
36位 ミルウォーキー・バックス(←キングス←ペリカンズ)
37位 ヒューストン・ロケッツ(←ブレイザーズ←キングス←ニックス)
38位 ミルウォーキー・バックス
39位 ニューオーリンズ・ペリカンズ(←76ers←ナゲッツ)
40位 ニューオーリンズ・ペリカンズ(←キングス)
41位 オーランド・マジック
42位 ユタ・ジャズ
43位 ヒューストン・ロケッツ
44位 アトランタ・ホークス(←ウィザーズ)
45位 ボストン・セルティックス(←マーベリックス←グリズリーズ)
46位 ダラス・マーベリックス
47位 オーランド・マジック(←ブルズ)
48位 オーランド・マジック(←キャブズ←ブレイザーズ)
49位 デトロイト・ピストンズ
50位 インディアナ・ペイサーズ
51位 ボストン・セルティックス(←ヒート)
52位 ユタ・ジャズ(←グリズリーズ←セルティックス)
53位 デンバー・ナゲッツ(←サンダー←ホーネッツ)
54位 アトランタ・ホークス
55位 ブルックリン・ネッツ(←クリッパーズ)
56位 デンバー・ナゲッツ(←サンダー)
57位 メンフィス・グリズリーズ(←ラプターズ)
58位 ボストン・セルティックス(←キャブズ)
59位 サクラメント・キングス(←スパーズ)
60位 ユタ・ジャズ(←ウォリアーズ)


●76ersの全体1位指名権獲得は、アレン・アイバーソンを指名した1996年以来のこと。

●レイカーズの全体2位指名は、ディアンジェロ・ラッセルを指名した昨ドラフトに次いで2年連続となる。

●セルティックスは、今ドラフトで全体3位指名権を含む合計8つの指名権を保持している(1巡目3位、16位、23位、2巡目31位、35位、45位、51位、58位)。

●サンズは、ロッタリーピック(1~14位以内)を2つ保持している(4位、13位)。さらに1巡目28位、2巡目34位と合計4つの指名権を持っている。

●ウルブズが全体5位指名権を獲得したのは球団史上4回目。1995年にはケビン・ガーネット、1996年にはレイ・アレン(指名後、ステフォン・マーブリーとトレード)、2009年にはリッキー・ルビオを指名した。

●キングスは、10年連続でロッタリーピックを得ている。これは1985年にロッタリー制度(抽選制度)が導入されて以降リーグ最長。

●ブルズがロッタリーピックを得たのは2008年以来初。同年は、上から9番目の1位指名権抽選確率だったにもかかわらず全体1位指名権を獲得し、デリック・ローズを指名した。

●1985年のロッタリー制度導入以来、全体1位指名選手が指名されたチームでプレイし続けてNBA優勝を果たしたケースは過去31人中2人しかない。一人はデイビッド・ロビンソン(1987年にスパーズに指名され1999、2003年に優勝)、もう一人はティム・ダンカン(1997年にスパーズに指名され、1999、2003、2005、2007、2014年に優勝)。2003年にキャブズから全体1位指名されたレブロン・ジェームズは、キャブズで7シーズンプレイした後、2010年にヒートに移籍し、2014年にキャブズに復帰して2年目となる今年キャブズで優勝した。

●今ドラフトには9人のフレッシュマン(大学1年)がエントリーしている。昨年は史上最多の13人のフレッシュマンが指名された。

●過去14年間のドラフトで、最低1名以上、元NBA選手の息子が指名されている。マイク・ダンリービー(2002年)、ルーク・ウォルトン(2003年)、ジャクソン・ブローマン(2004年)、ショーン・メイ(2005年)、ロニー・ブリューワー(2006年)、アル・ホーフォード(2007年)、パトリック・ユーイングJr.(2008年)、ステフィン・カリー、ジェラルド・ヘンダーソン、オースティン・デイ(2009年)、エド・デイビス(2010年)、クレイ・トンプソン、ノーラン・スミス(2011年)、オースティン・リバース(2012年)、ティム・ハーダウェイJr.、グレン・ライスJr.、エリック・マーフィー(2013年)、アンドリュー・ウィギンズ、ジャバリ・パーカー(2014年)、ジャスティス・ウィンズロウ、デビン・ブッカー、ジェリアン・グラント、ラリー・ナンスJr.、ジョセフ・ヤング(2015年)。


▼今ドラフト上位指名候補選手

ベン・シモンズ/ルイジアナ州立大(1年生)/フォワード/身長208cm

1年目に平均19.2得点、11.8リバウンド、4.8アシストをあげ、サウスイースタン・カンファレンス史上初となる、同3つのカテゴリーでトップ5に入る成績を残した。

フォワードのサイズの選手の中では、状況判断、視野の広さ、ボールハンドリング技術に長け、コートのあらゆる箇所からプレイを決められる。しなやかなアスリートタイプで、複数のポジションでプレイが可能。特にリバウンドと、ディフェンスでの評価が高い。


ブランドン・イングラム/デューク大(1年生)/フォワード/206cm

デューク大の1年目で平均17.3得点、6.8リバウンド、1.4ブロック、フィールドゴール成功率44.2%、3ポイントシュート成功率41.0%を記録し、ACC新人王に輝いた。

パワーフォワードのサイズながらも、ガード並の技術に優れ、スポットアップでのロングシュートには定評がある。リーチも長く、プレイの状況判断にも優れるため、ディフェンダーとして開花する可能性もある。


クリス・ダン/プロビデンス大(4年生)/ガード/身長193cm

ジョージタウン大時代のパトリック・ユーイング以来初となる、年間最優秀選手賞と、年間最優秀守備選手賞を同時に受賞し、37年の歴史を誇るビッグイースト・カンファレンス史上、在学中に年間最優秀選手賞に2度輝いた史上6人目の選手でもある。

ポイントガードとしてはサイズも申し分なく、ハーフコートオフェンス、または守から攻への速い切り替えからでもバスケットに向かえる力を備えている。ドリブルからのシュートにも優れ、視野も広い。さらに上のレベルのディフェンダーになれるだけの才能に恵まれている。


ドラガン・ベンダー/マッカビ・テルアビブ(イスラエル)/フォワード/身長215cm

15歳の若さで、クロアチアのA1リーグ所属KKスプリトでプロデビューを飾ったベンダーは、イスラエルリーグでの2015-16レギュラーシーズンで25試合に出場し、平均5.5得点、2.7リバウンド、0.8ブロック、FG成功率47.9%、3P成功率41.1%を記録した。昨季のユーロリーグでも10試合に出場し、平均1.5得点、1.2リバウンドをあげている。

7フッター超えのサイズにもかかわらず、柔らかい動きと、俊敏性を持つ選手で、ボールハンドリング、パス、リバウンドに優れている。オープンな状態でプレイを決められる力があり、恐れずにペイント内に飛び込む気持ちの強さも併せ持っている。


バディ・ヒールド/オクラホマ大(4年生)/ガード/身長193cm

大学での最終シーズン(2015-16)には、大学バスケットボール界の主な年間最優秀選手賞であるジョン・ウッデン賞のほか、ネイスミス賞などを受賞。在学4年間で同大史上2位の合計2291得点を記録した。

シュートレンジは深く、クイックリリースから高確率でシュートを決められる。オフ・ザ・ボールの動きも評価が高く、相手ディフェンスの綻びを探し出す能力に長けている。練習とプレイへの姿勢、チーム内に好影響を与える性格が称賛されている。


[特集]2016 NBAドラフト


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ