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[2016 NBAオールスターゲーム]昨年に続き記録ラッシュとなったNBAオールスター2016はウェストが勝利

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2月14日(日本時間15日)にエア・カナダ・センターで行なわれた第65回NBAオールスターゲームは、196-173でウェストが勝利を収めた。

MVPには31得点、8リバウンド、5アシスト、5スティールをマークしたラッセル・ウェストブルック(ウェスト/オクラホマシティ・サンダー)が選出された。昨年のニューヨーク大会に続いて2年連続のオールスターMVP受賞は、1958-59年にボブ・ペティットが達成して以来初となっている。

今季終了後の現役引退を表明しているコービー・ブライアント(ウェスト/ロサンゼルス・レイカーズ)にとって最後(通算18回目)となった球宴では、同選手への敬意を表する演出が随所で見られた。また、昨年に続いてオールスターゲーム新記録が続出し、イーストのポール・ジョージ(インディアナ・ペイサーズ)は、昨年ウェストブルックが記録したオールスターゲーム歴代2位タイとなる41得点をマーク。ESPNによれば、ジョージはオールスターゲーム新記録となる9本(19本中)の3ポイントシュートを成功させたほか、1962年の大会で歴代1位の42得点を記録したウィルト・チェンバレン、マイケル・ジョーダン、同2位タイ記録を持つウェストブルックに次いで、オールスターゲームで40得点以上をあげた史上4人目の選手となった。

ブライアントとレブロン・ジェームズ(イースト/クリーブランド・キャバリアーズ)のジャンプボールからスタートした今年のオールスターゲームは、序盤から点の取り合いとなり、前半終了時の東西合計得点としてはオールスターゲーム新記録の182点(ウェスト92点、イースト90点)に到達するエキサイティングな展開に発展した。

後半もスコアリング合戦となった中、前半8得点だったウェストブルックが第3クォーターだけで4本の3ポイントシュートを決めると、ウェストはステフィン・カリー、クレイ・トンプソン(ともにゴールデンステイト・ウォリアーズ)、ケビン・デュラント(オクラホマシティ・サンダー)、ジェームズ・ハーデン(ヒューストン・ロケッツ)、クリス・ポール(ロサンゼルス・クリッパーズ)の3Pにより第4Q残り2分40秒までにリードを20点(181-161)に拡大させ、勝負を決めている。

ジョージがチェンバレンの記録を更新するのではと期待が高まったものの、ウェストは残り23.4秒にリバウンドを奪いポゼッションを得ると、カリーがドリブルで時間稼ぎ。このプレイに会場のファンはブーイングを浴びせたが、カリーは残り2.9秒にハーフライン付近からの超ロングシュートを成功させ、会場を沸かせることを忘れなかった。

勝利したウェストはウェストブルックのほか、カリーが26得点、アンソニー・デイビス(ニューオーリンズ・ペリカンズ)が24得点、デュラントとハーデンがそれぞれ23得点、カワイ・レナード(サンアントニオ・スパーズ)が17得点、ポールが14得点、16アシスト、デマーカス・カズンズ(サクラメント・キングス)が11得点、トンプソンが9得点を記録。ブライアントは最後の球宴であげた10得点、6リバウンド、7アシスト、1スティールを含め、オールスターゲームでの通算スティール(38)で歴代1位、通算得点(290)で同2位の成績を残している。 

敗れたイーストはジョージのほか、ジョン・ウォール(ワシントン・ウィザーズ)が22得点、デマー・デローザン(トロント・ラプターズ)が18得点、アンドレ・ドラモンド(デトロイト・ピストンズ)が16得点、13リバウンド、カイル・ラウリー(ラプターズ)が14得点、10アシスト、カーメロ・アンソニー(ニューヨーク・ニックス)とジェームズがそれぞれ13得点を記録。ジェームズはブライアントを抜き、オールスターゲームでの通算得点で歴代1位の291得点に到達した。

今大会で生まれたオールスターゲーム新記録は以下の通り。

前半終了時の東西合計得点:182(ウェスト92-90イースト)
フィールドゴール成功数:ウェストの82本
3ポイントシュート試投数:ウェストの80本
3ポイントシュート成功数:ウェストの31本
東西合計3ポイントシュート試投数:139本
試合終了時のウェストの得点:196点
試合終了時の東西合計得点:369点

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ