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2016-17シーズン開幕戦プレビュー:サンアントニオ・スパーズ vs ゴールデンステイト・ウォリアーズ

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ゴールデンステイト・ウォリアーズの2016-17シーズンが、いよいよスタートする。10月25日(日本時間26日)に本拠地オラクル・アリーナで行なわれる今季開幕戦では、サンアントニオ・スパーズと対戦。昨シーズンのウェスタン・カンファレンス1位と2位は、共にオフに大幅な戦力変化があった両チームの対戦は、レギュラーシーズン開幕を彩るにふさわしいビッグマッチだ。


予想先発ラインナップ

ウォリアーズ
G ステフィン・カリー
G クレイ・トンプソン
F ケビン・デュラント
F ドレイモンド・グリーン
C ザザ・パチューリア

スパーズ
G トニー・パーカー
G カイル・アンダーソン
F カワイ・レナード
F ラマーカス・オルドリッジ
C パウ・ガソル


ウォリアーズは昨季のロスターから陣容を大幅に変えた。現在のロスターに登録された選手のおよそ半数は、昨シーズン他チームでプレイ、あるいはNBAデビューすらしていなかった選手ばかりだ。

そして新戦力の大半には、3年連続のNBAファイナル進出に向け、重要な役割を担うことが期待されている。言うまでもないが、その筆頭はケビン・デュラントである。今オフにフリーエージェントとなり、ウォリアーズと契約したデュラントは、直近2年続けてシーズンMVPを受賞したステフィン・カリーの前年にMVPに輝いた選手でもある。

デュラントのほか、ウォリアーズは退団したアンドリュー・ボーガット、フェスタス・エジーリの穴を埋めるため、ザザ・パチューリア、デイビッド・ウェスト、ジャベール・マギーを獲得した。2016年ドラフト全体38位でウォリアーズが指名した新人パトリック・マコーについて語るのは時期尚早かもしれないが、バックコートでチームに貢献できるポテンシャルの持ち主であることをプレシーズンで証明した。

顔ぶれが変わったチームに共通して言えるように、ウォリアーズがトップフォームに到達するには一定の時間が必要になる。それでも、新チームで臨む初の公式戦で、2016-17シーズンのチームの可能性の一端が垣間見られることだろう。

昨季と変わらずチームの主軸を務めるのは、ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンの3選手だ。カリーは一昨季に記録した年間3ポイントショット成功数の自己ベストを昨季あっさりと更新し、史上最多となる年間402本もの3Pを成功させた。またカリーは、73勝9敗でレギュラーシーズンを終えたチームの年間最多勝利記録更新にも貢献し、NBA史上初となる満場一致でのシーズンMVPに選出された。

トンプソンとグリーンは、今夏アメリカ代表としてリオデジャネイロ・オリンピックに出場し、見事米国の3大会連続となる金メダル獲得に尽力した。彼ら3選手にデュラントが加わったとなれば、たいていの試合でウォリアーズが戦力的に有利なのは明らかだ。あとは、新旧ウォリアーズの選手たちが協力し合い、最も機能する方法を見つけるだけだ。

一方、スパーズが昨季と最も異なる点は、球団史上最高の選手であり、将来のバスケットボール殿堂入り間違いなしのティム・ダンカンが開幕ロスターに名を連ねていないことだ。

輝かしいキャリアの大半を通じ、攻守両面で他を圧倒してきたダンカンは、昨プレイオフのカンファレンス・セミファイナルでオクラホマシティ・サンダーに2勝4敗で敗退後、ひっそりと現役引退を表明した。

ダンカン以外の選手がスパーズの選手としてペイントでプレイする姿は不思議な光景にも思えるが、レジェンドの引退発表後、NBA優勝経験のあるパウ・ガソルを獲得するなど、切り替えの速さはさすがだ。今季からはガソルとラマーカス・オルドリッジ、2シーズン連続で最優秀守備選手賞を受賞したカワイ・レナードがチームの主軸となる。

スパーズ史上最高レベルのフロントコート陣に加え、百戦錬磨のベテラン、トニー・パーカーとマヌ・ジノビリが周囲を固め、名将グレッグ・ポポビッチ・ヘッドコーチが指揮を執る。新たな顔ぶれこそ見られるものの、ここ20年と同様、スパーズがウェスタン・カンファレンスの強豪であることに変わりはない。

ウォリアーズもスパーズも、ウェスト、あるいはリーグを代表するエリートチームであることは言うまでもない。開幕戦から強豪同士によるトップクラスの試合が期待できそうだ。

原文:Game Preview: Warriors vs. Spurs - 10/25/16 by Warriors.com


2016-17シーズン NBA全30チーム戦力分析


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ